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<山本敦のAV進化論 第26回>開発者に製品の詳細と展望を訊く

東芝初のウェアラブル端末「WERAM1100」から考える“ウェアラブル”の未来

公開日 2014/09/24 11:05 山本 敦
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二つめの特徴は、一度のフル充電で「約2週間」連続使用ができるというロングバッテリーライフだ。橋本氏によれば「2週間というのは少し控えめな数値。実際に通常の使い方であれば3週間近くは持続すると思います。バッテリーのロングライフ設計については、独自の信号処理技術が背景にあります。処理内容について詳しくは申し上げられませんが、デジタル信号の演算処理を高効率化することでCPUの負担を減らし、バッテリー消費を非常に少なく抑えています」とのことだ。

充電器は別ユニットで、マグネットタイプの接点で接続する。本体にUSB直挿しとしなかった理由は、IPX5/7の防水仕様を実現するため

本体を身につけた状態で体重や歩数、摂取カロリーなど様々な目標設定が行える。それぞれの達成率はグラフ表示もできるので、ダイエットなど健康管理も飽きることなく続けられるよう配慮している。活動量計としての使い方だけでなく、食事などのイベントをアプリと連携しながら記録していくライフログ機能も搭載した。イベント記録の操作は本体を軽くタップするジェスチャー操作で行う。あらかじめ設定メニューから「1回タップで“食事”」「2回タップで“ランニング”」など特定のイベントを3種類まで登録しておき、リストバンドとアプリを連携させながら日々の活動記録として手軽に残して管理ができる。「日々の活動リズムを継続的に記録・管理することが健康の維持、あるいは増進にとって大切です。記録するという行為をリストバンド単体でも手軽にできて、無理なく続けられるようにインターフェースをつくっています」と橋本氏は説明する。

目標値を設定して継続的に利用したくなる工夫も

一日ごとに目標値をリスト化できる


グラフによる表示にも対応

かんたんなタップ操作で記録できる情報をカスタマイズ設定しておく


登録できるアクティビティをリストから選択

■レグザとの連携などヘルスケア以外の機能を盛り込むプランは

ここまでのお話の通り、東芝のWARAM1100はヘルスケア(健康管理)機能に特化して仕様やサービスを作り込んだウェアラブル端末で、さらに話をうかがっていくと、シンプルな使い勝手へのこだわりも見えてきた。

「本体にディスプレイを搭載することも考えましたが、例えばスマートフォンでもできる機能をいくつも詰め込んでも仕方ないと考え、とにかくシンプルに操作ができて、手間と負担を感じることなく健康管理に活用いただけるようなデザインにしています。ボタンは本体に一つだけ配置して、あとはLEDの点灯でステータスを知らせるというシンプルな仕様です」(橋本氏)。

本体はコアパーツと着脱できるシリコン製のリストバンドによる2ピース構成。バンドのカラバリ選択についても、平常身につけやすいスタンダードなブラックとグレーのほか、肌に馴染みやすいスモークピンク、さらには爽快感のあるブルーグリーンの4色を揃えた。

東芝のAV機器との連携は検討されていないのだろうか。橋本氏によれば「当社には液晶テレビの“REGZA”がありますので、技術的には難しいことではないと思います」ということだが、現在のところまだ具体的なプランはないようだ。

では、今後はリストバンド型以外のウェアラブル端末をつくる予定はあるのだろうか。橋本氏に訊ねた。

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