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<山本敦のAV進化論>第14回

アニメ見放題「アニメパス」などau新サービスのねらいを担当者に訊く

公開日 2014/06/25 11:30 山本 敦
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スマートフォンやタブレットなど、モバイル端末は今や単体での性能や機能でその付加価値を比較しづらくなってきたと言われている。扱うキャリア各社は端末の個性に加えて、独自のサービスプラットフォームを構築したり、スマートフォンアクセサリーを充実させることにより差別化を図っている。

そんななか、KDDIのauが、VODサービス「ビデオパス」をスタートしてから2年が経った。そして同社は今またスマートフォンの大画面化を戦略として打ち出し、さらにキャリアアグリケーションやWiMAX 2+への対応などネットワークまわりのサービスも強化を押し進めている。この夏からは新たなパスサービスに「アニメパス」と「ディズニーパス」が加わる。今回はKDDIのコンテンツサービスの現状と戦略を、同社auスマートパス推進部 部長の繁田光平氏、ならびに副部長の島 英徳氏を訊ねてインタビューした。

KDDI(株)スマートパス推進部の繁田氏(右)と島氏(左)


■ビデオパスのUIを刷新 ー 見たい動画をすぐに見つけやすく

まずは2012年5月からスタートしたauのVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービス、「ビデオパス」の現状から確認しておこう。

現在の正確なユーザー数は公表されていないが、およそ数百万のユーザーが常時利用する規模に育っているという。マルチデバイス対応も完了しており、スマートフォンやタブレットなどモバイル端末、PCのほかに「Smart TV Box」や「Smart TV Stick」といったテレビ専用機器で視聴することもできる。さらに先月にはGoogleのテレビ用スティック端末「Chromecast」でビデオパスのコンテンツが視聴可能になることも発表された(関連ニュース)。

ユーザー属性はほぼスマートフォンのユーザーと重なるが、若干ながら男性の比率が高いという。また都市部では通勤時間の合間にモバイル端末で動画を楽しむユーザーが多いためか、1時間以内にパッと見られる国内・海外ドラマの人気が高まっているとのことだ。

ビデオパスのユーザーインターフェース(UI)は、5月22日に刷新された。特徴的なのは、動画コンテンツが「再生時間」で探せるようになったことだ。移動時間や待ち時間などに動画を楽しみたいときなど、隙間の時間に合わせてコンテンツが選べるようになった。

ユーザーインターフェースが刷新されたビデオパスのホーム画面

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