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バランス出力の効果は絶大。純正ケーブルも登場

ゼンハイザー初のヘッドホンアンプ「HDVD 800」「HDVA 600」徹底レビュー

公開日 2013/11/07 12:24 岩井喬
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左右両出しのゼンハイザーヘッドホンはバランス接続が容易

こうしたバランス駆動を実現するにはHD 800やHD 700、HD 650のように左右両出し着脱ケーブルを用いたヘッドホンが最も理想的で、ケーブルを交換することによってアンプからドライバーユニットまで直接HOT、COLD信号を繋ぐことができる。

HDVD 800とHDVA 600にはΦ6.3mmの標準ジャックを用いたシングルエンド接続用端子に加え、バランス駆動用端子にXLR 4端子コネクターを用いている(ピン配列は1番:L+、2番:L−、3番:R+、4番:R−、シールド:GND)。ヘッドホンのバランス駆動では左右個別のXLR 3端子コネクターを使ったアンプが多いが、4端子コネクターであれば左右個別とならず1個のプラグで完結できるスマートな環境を実現できる。おそらくゼンハイザーもそうした理由から4端子コネクターを採用したのではないだろうか。両モデルともシングルエンド2系統、バランス駆動2系統の4系統ヘッドホン出力を備えている。

シングルエンド2系統、バランス駆動2系統の、計4系統のヘッドホン出力を備えている

シンプルな操作系。搭載デバイスや設定の流れなどを確認

操作系は使いやすい大型のアルミ製ボリュームノブとセレクトスイッチのみというシンプルな構成。天板に設けられたシースルーのガラスパネルが印象的なボディはアルミを用いたハーフラックサイズのスマートな設計で、ブルーのオペレートLEDがスタイリッシュに映える。このガラスパネルから中をのぞいてみると各部の部品構成が見えるが、出力デバイスはアルミ製ヒートシンクに隠れているようで確認することはできなかった。

ボリュームに関しては4連のアルプス製大型タイプが用いられており、HDVD 800のDACチップはバーブラウン製PCM1792Aが搭載されている。オペアンプはアナログデバイセズ製OP275やTI製TL072Cが複数確認できるが、すべて表面実装式だ。

大型のボリュームノブと入力セレクター

USBドライバーに関してはUSBオーディオクラス2.0に対応しており、Windows環境では同梱CD-ROM(クイックセットアップや日本語マニュアルデータも含まれる)からインストールできる。ちなみにASIOドライバーも一緒にインストールされるので、プレイヤーソフトウェアの出力設定では低遅延で安定度の高い伝送を行えるASIOを有効にしておきたい。Mac 環境(OS X 10.6.4以降)ではドライバーなしでそのまま使用できる。

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