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月額1,480円で見放題

"黒船級"のインパクト − 話題の「Hulu」を速攻レビュー

公開日 2011/09/01 22:09 海上忍
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米国の動画配信サービス「Hulu(フールー)」が、ついに日本へ上陸した。VODサービスはすでに珍しくないが、米国の新旧タイトルが豊富に揃い、月額1,480円で見放題とあれば、身を乗り出す向きも多いはず。「デスパレートな妻たち」や「The Walking Dead」など米国のテレビドラマを楽しみにしている筆者が、9月1日のサービス開始と同時に飛び付いた一部始終をお伝えする。

■ついにHuluが日本上陸

中国語でひょうたんを意味する「Hulu」は、米ロサンゼルスを拠点とする動画配信サービス企業。設立母体であるNBCとABC、FOXの3社(つまりCBSを除く4大テレビネットワーク会社)に加え、いわゆるハリウッドの映画会社からコンテンツの供給を受け、2007年の設立以来急成長を遂げている。

オンライン動画市場は、リサーチ会社の調査データから判断するかぎりYouTubeの圧勝状態が続いているが、テレビドラマや映画、アニメーションなど良質なコンテンツを多数擁すことが評価され、Huluは米国で非常に人気の動画配信サイトとなっている。

Huluは広告収入による無料配信のみ提供してきたが、2010年から定額の有料プレミアサービスを開始。日本向けにも2011年末までに有料配信サービスを提供すると発表していたが、実際には9月1日と数ヶ月前倒しされた格好だ。

日本におけるHuluの視聴環境だが、スタート当初からパソコンとテレビ、スマートフォンの3分野を押さえている。9月1日現在、視聴可能なテレビはパナソニックVIERAシリーズの一部機種のみ、ソニー製テレビ/blu-rayレコーダおよびPS3とXbox 360は「近日提供開始予定」とのことだが、スマートフォン向けアプリはすでに各アプリストアで公開されている。居間のソファーで寝ころびながら大画面で……という楽しみ方はしばらくお預けだが、いますぐ試すことも可能だ。

話題の「Hulu」が日本上陸、現在1ヶ月の無料トライアルキャンペーン中

日本では定額サービスのみでスタート、月額1,480円で全コンテンツの視聴が可能になる。ユーザ登録はパソコンのWebブラウザを利用して行い、氏名とメールアドレス、パスワードなど数項目を入力すれば完了する。現在1ヶ月の無料トライアルを実施しているので、とりあえず試してみることも可能だが、クレジットカード(VISA/Master/AMEX/JCB/Diners)の登録が必要なことは留意してほしい。

必要事項を入力すれば、すぐにアカウントが発行される。クレジットカードが必須な点には注意

メールアドレスとパスワードを入力してログインすると、その先には

ユーザ登録を終えたあとは、視聴環境を整える必要がある。パソコンで鑑賞する場合は、OSとWebブラウザ、FLASHプレイヤーそれぞれのバージョンを確認しよう。スマートフォンの場合は、App Store(iOS)またはAndroid Market(Android)から視聴用アプリをダウンロードしておくこと。これで、Huluを楽しむ準備は万端だ。

直接テレビやBlu-rayレコーダで鑑賞することも可能だが、対応機種は限定される

【日本でのHulu視聴環境(9/1現在)】
<パソコン>
Windows XP SP2以降、Mac OS X 10.4以降、Linux(WebブラウザはIE 7.0以降/Firefox 2以降/Safari 3以降/Chromeに対応)※Adobe Flash Player 10.0.32以降が必要
<テレビ/Blu-ray/ゲーム機>
パナソニックVIERA/DIGAシリーズ(一部機種)、ソニーBRAVIA/Blu-ray(BRAVIA 2010年モデル以降、BRAVIA Blu-ray2009年モデル以降)、PlayStation 3、Microsoft Xbox 360
<スマートフォン>
iPhone/iPad/iPod touch(iOS 4以降)、Android端末

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