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機能から質感まで大幅にアップデート

ソニーの新フラグシップスマホ「Xperia 1 VIII」を体験。AIカメラや新デザイン、スピーカーなど進化をチェック

公開日 2026/05/15 17:59 編集部:原田郁未
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「Xperia 1 VIII」グラファイトブラック、アイオライトシルバー、ガーネットレッド、ネイティブゴールド

ソニーは今月13日、Androidスマートフォンの新フラグシップモデルとなる「Xperia 1 VIII(エクスペリアワン マークエイト)」を発表。各通信事業者取り扱いモデルは6月中旬以降、SIMフリーモデルは6月11日から順次発売する。

AIによる撮影体験向上や新デザインコンセプトの採用、内蔵スピーカーの音質強化などに取り組んだ本モデルについて、本日体験会が開催。開発担当者からの詳細説明などを含めた模様をお伝えする。

 

ソニーの技術を背景に、よりクリエイティブな撮影体験を届ける

Xperia 1 VIII体験会に登壇したイメージングコミュニケーション事業部門の大澤 斉 事業部門長は、本モデルについてまず「感性とテクノロジーの距離をできるだけ近づけることで撮影をもっと楽しいものにしたい」との思いで開発したと語る。

また、従来のクリエイター志向を維持しつつ、「もっと簡単に美しい写真や動画を撮りたい」という一般ユーザー層にも広げる狙いを明かした。

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 大澤 斉 事業部門長
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クリエイションをより多くの人に楽しんでもらうことをコンセプトとする

従来モデルより値上がりしている点については、メモリーや製造・物流コストの増加を背景に挙げつつも「価値に対する対価」と説明。Xperia 1 VIIIは、AIカメラアシスタントや全眼の暗所性能向上などを新たな価値として提案していくと述べた。

続いてプロダクトプランナーを務めた北澤英里氏は、Xperia VIIIでの主なアップデート点である撮影体験について、「AIカメラアシスタント」「望遠カメラ」「画質向上」の3点が大きく向上したと各機能について言及。

特にAIカメラアシスタントについては「ソニーが培ってきた膨大な撮影データをもとに、シーンに応じた表現を提案している」といい、今後もフィードバックを反映しながら進化させていくとした。

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 北澤英里プロダクトプランナー
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カメラ性能の向上をアピール

体験会場では「撮る。心はずむ。世界が色づく。」をテーマにした体験エリアが用意。フルステージステレオスピーカー、AIカメラアシスタント、望遠暗所撮影、タッチ&トライなど4箇所に分かれた体験展示を実施した。

各コーナーで担当エンジニアが製品について解説

AIカメラアシスタント体験では、料理、風景、花など複数の被写体を用意し、AIがどのような表現を提案するかを実際に試すことができた。

本機能は、カメラを向けるとAIが被写体やシーンを認識し、色味や背景ぼけ、画角などを最適化した4パターンのルック候補を提示するというもの。候補のなかから好きなものをタップすると、そのルックがライブビューに反映され、撮影前から完成イメージを確認できた。

例えば料理の撮影では、ぼかしも活用しつつシズル感を強調した提案が表示され、立体感や照りを感じやすい仕上がりに。花の撮影では、淡く暖かな色調への加工が提案され、ポスターにも使えそうな優しい色合いの写真が撮れた。風景撮影では、街並みの雰囲気や陰影の印象を強調し、ポスターのような一枚が撮れた。

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風景を模したパネルを撮影し機能を体験
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Xperia 1 VIIIで記者が撮影した料理写真

使い勝手としては、提案を選ぶだけでなく、明るさや色合いなどのパラメーターに入り、さらに細かく調整できる点が特徴的だった。元に戻すボタンでデフォルト状態へ戻せるほか、提案表示を消すこともできる。撮影者が難しい設定を理解していなくても、まずはAIの提案をきっかけにし、そこから自分の好みに近づけられる仕組みとなっていた。

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体験会で記者が撮影した花の写真
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体験会で記者が撮影した風景写真

望遠暗所撮影コーナーでは、Xperia 1 VIIIと 前モデル「Xperia 1 VII」を三脚に並べて設置し、暗い環境での望遠撮影を比較できるようになっていた。

担当者は、望遠センサーが前機種比で約4倍大型化したことにより、超広角、広角、望遠すべてでフルサイズ並みの暗所性能を実現したと説明。加えて、全レンズで重ね合わせ処理を見直し、ノイズ耐性、ダイナミックレンジ、白飛び/黒つぶれ耐性を向上させたという。

屋外の夜景を再現したコーナーを設置

実際に撮影画像を見比べると、Xperia 1 VIIIでは背景のざらつきが抑えられ、肌の色味も自然に再現されていた。従来モデルでは暗部にノイズが出やすい場面でも、Xperia 1 VIIIでは解像感と階調が保たれている印象だった。

望遠モードへの切り替え倍率も改善された。従来モデルでは約3.5倍ズームから望遠カメラに切り替わっていたが、Xperia 1 VIIIでは2.9倍から新しい望遠カメラを利用できる。これにより、より広い画角で望遠カメラの画質を活かせるようになり、暗所撮影だけでなく日常的なスナップでも使いやすくなっていると感じた。

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 前モデル「Xperia 1 VII」で撮影した写真
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 Xperia 1 VIIIで撮影した写真

 

“板から塊へ”を目指す新デザインコンセプト「ORE」

タッチ&トライコーナーでは、Xperia VIIIの各カラーバリエーションを手に取り、デザインや質感を確認できた。

本モデルに採用された新デザインコンセプト「ORE」は、“板から塊へ”という表現がされており、前モデルまでの1枚板のデザインから、より凝縮感のある造形へ変化したことが強調された。背面はマットでありながら、細かな凹凸によって手に馴染む質感となっており、滑りにくさも感じられた。

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 アイオライトシルバー
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 ガーネットレッド
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 ネイティブゴールド
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グラファイトブラック。 「WF-1000XM6」との組み合わせも訴求

デザイン担当者による説明では、OREを構成する要素としてフォルム、テクスチャー、カラー、機能が挙げられた。フォルム面では、3つのレンズ間距離を縮めたカメラ配置により、「塊」感を出しつつ、カメラを構えた際の指の写り込みも軽減した。テクスチャー面では、ガラス、金属、樹脂といった複数素材に同じ方向性の凹凸加工を施し、ひとつの素材のように見えるよう調整したという。

内部構造の展示も行われた。設計担当者は、カメラレイアウトの変更に伴い、アンテナ性能、バッテリー持ち、衝撃耐性、放熱特性などを総合的に考慮して設計したと説明。基板や部品の配置は0.01mm単位で微調整し、カメラを大型化しながら他機能の使い勝手を損なわないようバランスを取ったとのこと。SIMフリーモデルで新たにミリ波へ対応したことについても、アンテナ位置や端末の持ち方を考慮したうえで配置したという。

内部構造の展示

オーディオ体験コーナーでは、Xperia 1 VIIとXperia 1 VIIIの内蔵スピーカーを比較試聴できた。Xperia 1 VIIIでは、上下、横持ち時では左右にあたるスピーカーのサイズを揃えたことで、スイートスポットを広げ、音の定位や広がりを改善したと説明された。

実際に試聴すると、Xperia 1 VIIIは音の粒立ちが明瞭で、ボーカルや楽器の分離感が前モデルよりも高まっているように感じた。低域は量感だけでなく輪郭も感じやすく、全体として音場が広くなった印象だった。担当者は、動画視聴など没入したい場面だけでなく、BGMとして音楽を流す場面でも効果を感じられるとした。

専用ブースで全モデル(左)との聴き比べを実施した

そのほか会場では、電力などについてのパフォーマンス性能、同モデルを開発するにあたってノウハウが生かされた同社の製品群“Powered by” の各展示なども設けられた。

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省電力で従来以上の機能を発揮するという
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 α、BRAVIA、WALKMANのノウハウを活かした製品である点を訴求

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