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空間オーディオなどAV機能もアップデート

iOS 16とiPadOS 16の要注目ポイント、キーワードは「体験のパーソナライゼーション」

2022/06/10 山本敦
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アップルの世界開発者会議「WWDC」が、今年はオンライン配信をメインとしながら1,000人を超えるデベロッパー、300人以上のジャーナリストを本社Apple Parkに招き、初日の基調講演をリアルとオンラインのハイブリッド形式で開催した。秋以降にリリースを予定するiOS 16、iPadOS 16の注目すべきポイントを整理してみたい。

異例の屋外ステージ開催となったWWDC 2022の基調講演

Apple Park本社内一部の箇所が初めてプレス関係者にも紹介された


MacBookのタッチ&トライが開催されたApple Park構内のSteve Jobs Theater

iOS 16にはオーディオ・ビジュアル関連のアップデートも



最初に、iOS 16の気になる新機能を紹介していこう。iOS 16をサポートするのはiPhone 8以降となる。総合的な体験の最適化を優先した結果、iPhone 7以前の機種と初代iPhone SEが対応するのはiOS 15世代までのアップデートになる。

・ロック画面はカスタマイズの自由度が飛躍的に上がる

iOS 16の大きなテーマのひとつは「体験のパーソナライゼーション」をすすめ、ますます自由度を高めることだ。次期iOSから、従来ユーザーには壁紙の選択以外に開放されていなかった「ロック画面」の多様なカスタマイズができるようになる。

パーソナライゼーション関連機能が充実するiOS 16を紹介する、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデント クレイグ・フェデリギ氏

人物やペット、ランドマークなどを撮影した写真をロック画面に置くと、新機能のマルチレイヤーエフェクトによって時刻表示を被写体の背後に回り込ませ、印象的な被写体を手前に置いて見せられる。iPhoneカメラのポートレートモードを使って撮った写真でなくても、背景とのセパレーションが確保されている写真であればマルチレイヤーエフェクトが使える。

iPhoneのロック画面のカスタマイズが自由に楽しめるようになる

Apple WatchのwatchOSには、文字盤にコンプリケーションと呼ばれるアプリやサービスの情報をひと目で参照するためのショートカットが配置できる。この機能をiOSのロック画面に応用し、カレンダーのイベントや天気、アクティビティリングの成果などを「ウィジェット」として並べられる。

iPhoneに届く通知は、ロック画面に配置した写真やウィジェットを隠さないよう、画面の下側に表示されるよう変更することが可能になる。また今年の後半に提供を開始する新機能「ライブアクティビティ」APIを使って、デベロッパはスポーツの試合の途中経過、フードや荷物のデリバリーなどリアルタイムに変わる情報をロック画面に表示する機能を作り、提供できるようになる。

通知はロック画面の下側にまとめられる

アプリからリアルタイムに更新される情報を表示する「ライブアクティビティ」。WWDC後にAPIの提供が始まる

空間オーディオの最適化、そして連携カメラも注目!
・空間オーディオの個人最適化

オーディオ関連では「空間オーディオ」のアップデートに注目だ。iPhoneの上位機種が搭載するTrueDepthカメラを使って撮影した顔画像をもとに、ヘッドホン・イヤホンによる空間オーディオ体験の臨場感をさらに高めるというパーソナライゼーション機能が追加される。

空間オーディオのリスニングも個人最適化に対応する

オーディオ側の対応機種は明らかにされていないが、筆者が取材したところ、空間オーディオの個人用プロファイルはFace IDの登録に匹敵する速さと手軽さでセットアップが完了するという。音の聴こえ方にどれほどの違いが出るのか、気になるところだ。

・macOS VenturaとiOS 16による連係カメラ

iOS 16と同じく、この秋にリリースを予定するmacOS Ventura(macOS 13)の新機能である「連係カメラ」が面白い。iPhoneをMacのWebカメラとして活用できる機能だ。

連係カメラはiPhone XR以降の機種に対応する機能だが、iPhone 11以降であれば、iPadが搭載する「センターフレーム」や、iPhoneの広角カメラでユーザーの顔を写し、同時に超広角カメラで手元の俯瞰を捉えて2画面表示する「デスクビュー」が使える。iPhone 12以降の機種は、ユーザーの顔を明るく色鮮やかに写せる「スタジオ照明」もこれに加わる。

iPhoneをMacの外付けWebカメラのように使える「連係カメラ」

WWDCの現地からハンズオンを報告した新しいMacBook Airには、1080p対応で画質を向上させたFaceTime HDカメラが載る。例えばM1 MacBook Airのカメラは720pだが、連係カメラを使えば、iPhoneの高画質カメラの力を使って、M2搭載機に負けないビデオ通話体験が実現できるというわけだ。

・Matterが本格始動。ホームアプリもより使いやすく

Matter(マター)はアップルのほか、グーグルやアマゾン、ファーウェイ、SmartThingsなどが参加する、次世代のスマートホームIoTのデファクトスタンダードを目指す、共通通信プロトコルだ。

2021年のWWDCでも、アップルのHomeKitとMatterをつないだ製品やサービスが言及されていたが、規格の策定に携わるConnectivity Standards Alliance(CSA/旧 Zigbee Alliance)に参加する各社の連係により、今秋以降から本格的にMatter対応のスマートホームアクセサリーが発表されそうだ。

Matterに参画するメーカーから、今年の後半頃から様々なスマートホームアクセサリーが発売されることになりそうだ

アップルのHomeアプリケーションもまた、iOS 16によって、Matterに対応する機器をコントロールできるようになるという。

同時にHomeアプリのリニューアルも行われる。ホームネットワークに接続されているスマートホームIoT機器、およびHomePodやApple TVはカテゴリー別に整理され、ホーム画面のトップに並ぶ。画面を下にスクロールすると接続機器のリストが現れ、タップ操作でオン・オフの選択が素速く行えるようになる。

iOSのホームアプリもデザインが一新される

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