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Homekitとの連携も

Apple Watch向け「watchOS 8」発表。ポートレートを立体文字盤に、写真アプリも刷新

2021/06/08 編集部:松永達矢
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アップルは開発者向け会議「WWDC2021」で、Apple Watchに搭載する最新OSバージョン「watchOS 8」を発表した。

自分が撮影した写真を、文字盤として活用する「ポートレート」モードを提供する。これは、iPhone上のポートレート写真を活用し、被写体の背後に時間を立体的に表示できるもので、文字が人物の後ろに回り込んで表示される、ユニークなものになっている。

「ポートレート」モードで奥行き感のある文字盤表示に対応

また「写真」アプリの機能も刷新。「メモリーのハイライト」「おすすめの写真」といった機能を追加する。メモリーをタップすると、新しいモザイクレイアウトでライブラリが表示され、目当ての写真へ素早くアクセス出来るようになっている。また共有ボタンをタップすることで、メッセージ、およびメール機能で任意の写真を用いたシェアがより直感的に行えるようになった。

さらにwatchOS 8では、音声入力、テキストボックスに手書きした文字をデジタルテキストに変換するスクリブル、絵文字の挿入を同一画面で行なえるメッセージ機能を充実させた。

スクリブルをタップし、メッセージの変更したい箇所を選択・削除することができるようになったほか、デジタルクラウンによるカーソル操作が可能になったことで、任意の箇所へのテキスト追加がより簡易的に行えるようになった。

同一画面でスクリブル、絵文字の挿入等を行えるなどメッセージ機能が充実化

また、新たにGIF画像の表示に対応。これに合わせてAppシェルフに「#images」を追加。メッセージを送る際、シチュエーションに応じたGIF画像を選択し、相手に送信することが可能になった。これによりメッセージ機能を通じたコミュニケーション拡充を図っている。

GIF画像をサポートするほか「#images」から任意のGIF画像を選択、メッセージ等で利用することでコミュニケーションの幅が広がるように

健康面に関する機能も複数強化された。まずは、この1年で多く使用されたという「呼吸」アプリに新しいアニメーションパターンが追加された。「美しく心地よい新しいアニメーションが心を落ち着ける手助けをする」と、同社は説明している。

このほか「リフレクト」機能を新たに追加。Apple Watch上にユーザーの内省を促す質問項目を表示し、これに従うことでリラックス効果をもたらすとしている。

また「睡眠」アプリでは、心拍数や血中酸素ウェルネスなどの指標を記録する新しいメソッドを導入するほか、睡眠時における1分間の呼吸回数を計測する機能を追加。睡眠時の呼吸数の変化を、健康状態の変化の観察に利用するもので、有意な傾向が確認された場合には通知が行われるほか、「ヘルスケア」アプリで詳細を確認することができる。

睡眠時における1分間の呼吸回数を計測する機能を追加

睡眠時の呼吸数に有意な傾向が確認された場合には通知が行われる

アクティビティ機能の強化では、太極拳と最新のピラティスワークアウトに対応する。また、「Fitness+」(国内提供時期未定)では、フィットネス専門家のジャネット・ジェンキンスによるワークアウトレクチャーが追加されるほか、レディー・ガガ、ジェニファー・ロペスといった著名アーティストのプレイリストをワークアウトに出来る「Artist Spotlight Serires」の提供が開始される。

「Homekit」との連携で玄関先の様子を確認することも可能に

この他の機能として、「探す」機能への対応や、その他のApple提供のスマートデバイス向けOS同様、「HomeKit」を用いたホーム機能が強化されている。一例として、Homekitとの連携でApple Watchを用いて玄関ドアを解錠出来るようになるほか、対応したドアベルを用いることで、Apple Watchから玄関先の様子をチェックし、注文した荷物の到着を確認するといったことが可能になる。

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