XD検定も正式スタート

Adobe、Premiere Pro/Rushもアップデート。プロとアマ、動画編集の2極化に対応

ファイルウェブ編集部・筑井真奈
2020年06月17日
Adobeは、Premiere ProならびにPremiere Rushを機能強化。プロフェッショナルユース、アマチュアユースの双方に向けたアップデートを公開した。

Adobe マーケティングマネージャーの田中玲子氏は動画クリエイティヴについて、8KやVRといった最先端技術への取り組みがある一方で、SNSで共有するために手早くクオリティの高いコンテンツ制作を行う需要も高まり、「2極化が進んでいる」ことを指摘。今回のアップデートは両方のターゲットに向けた機能強化となっているという。

Adobeマーケティングマネージャー田中玲子氏

Premiere Proについては、複数人でのプロジェクト管理機能に加え、Stock Audioへの対応を発表。ショートムービーにBGMをつけたい場合などに、3万5,000点以上のロイヤリティフリーの音源を使うことができる。ムード(ロマンチックなど)、ジャンル(ロックなど)、テンポ、長さ、ヴォーカルの有無など、いくつかの条件で絞り込みを行い、適切なサウンドを探すことができる。

Stock Audioと連携、ロイヤリティフリーのBGMを多数利用できる

また「シーン検出」機能では、完パケデータから特定のシーンを検出することができる。これまでは再生しながらそれぞれカット点を入れるという手間が必要だったが、シーンの切り替えにワンクリックでカット点を入れることができる。例えば芸能人のスキャンダルにより、特定のシーンを全てカットしなければならないような状況で活用することができるという。

シーンを自動で検出し、クリップを分割できる

モバイルデバイスでも使えるPremiere Rushのアップデートとしては、静止画に対して動きのある動画を作ることができる「パンとズーム」機能、また、被写体を常に中央に配置する「オートリフレーム」機能が追加される。Premiere Proでは従来から搭載されていた機能だが、Vlogの需要の高まりに答え、Premiere Rushでもできるようになったという。

被写体を常に中央に配置するオートリフレーム機能

静止画から動きのある動画を制作することもできる

ウエブ制作ツール「Adobe XD」については、日本独自の機能として「XD検定」を6月10日より正式スタートさせている。ブラウザ上でXDを「どこまで理解できているか」を判定する自己診断ツールで、無料で利用でき、5分程度で終了する。現在初級、中級、上級の3クラスが公開されている。

XD検定が正式スタート。初級〜上級まで3クラスが用意されている

また、自分の得意分野や弱点がわかったところで、それをどう伸ばしていくかという学習コンテンツ「Adobe XD Trail」もリリース。XD検定で間違えた問題に対する、動画コンテンツや記事をレコメンドしてくれる。

また、サイトのプロトタイプの作成について、最近増えている「横スクロール」アクションのサイトへの機能を追加。これまではアートボードを横にたくさん作成するしかなかったが、専用の「スクロールグループ」機能を追加し、プレビュー機能で横/縦スクロールを確認できる。

「横スクロール」アクションにも対応

また、コンテンツに応じたレイアウトとして「スタック」機能を追加。コンテンツ同士のレイアウトの位置をXDが認識し、コンテンツの入れ替えなどを容易に行うことができる。またデザイントークンを強化し、デザイナーとコーダーの橋渡しを行う。これも作業効率の向上に寄与するという。

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