世界初「Googleアシスタント」搭載カー用品も

Anker、夏発売予定の新製品を一挙披露。窒化ガリウム採用充電器、新完全ワイヤレス、プロジェクターなど

編集部:平山洸太
2019年06月06日
アンカー・ジャパンは、プレス向けイベント「Anker Power Conference -'19 Summer」を本日6日に都内で開催。新技術「PowerIQ 3.0」をはじめ、この夏発売予定の多くの新製品が発表された。なお今後の事業戦略などに関しては別稿でお伝えする。

「Anker Power Conference -'19 Summer」が開催

独自の高速充電技術「PowerIQ 3.0」と次世代半導体「GaN」

「世界に先駆けてリリースした、2年以上の歳月をかけて実現したイノベーション」と強くアピールする技術が「GaN(窒化ガリウム)」だ。この素材は、従来使用されていた半導体「Si(シリコン)」と比較すると効率が高く、発熱も低い。そのため、より充電器を小型化できる。同社では昨年に、このGaNを使用した30W出力の充電器「Anker PowerPort Atom PD 1」(関連記事)を発売している。

Si(シリコン/左)、GaN(窒化ガリウム/右)の比較

また同じ大きさであっても、高い出力に対応することができるため、近年対応製品が増えているUSB端子の新規格「USB-C」、100Wまでの出力でノートPCも充電可能な「USB Power Delivery(PD)」といった次世代の高速・大容量充電技術に、GaNは親和性が高いという。

さらに独自の高速充電技術「PowerIQ」を進化させた最新バージョン「PowerIQ 3.0」を発表。PowerIQは2014年に登場した技術で、2017年には2.0に進化。同社のモバイルバッテリーや、USB充電器などに搭載されている。従来版との大きな違いは大きく3つある。まず、USB-Cに対応したこと。従来のPowerIQでは、USB-Aのみの対応だった。

「PowerIQ 3.0」発表

PowerIQ旧バージョンとの比較

次にPDとの互換性をもつことで、最大100Wの出力に対応した。なお初代PowerIQは最大12W、2.0では18Wだった。そして3つめは、先述したGaN製品にも搭載可能ということ。小型化・高出力が可能なGaNと組み合わせることで、これからの時代に対応していくという。また発表を行った同社 執行役員 事業戦略本部統括 猿渡 歩氏は、「時代に沿ってPowerIQも進化していきたい」と述べ、「GaNとPowerIQのハイブリッドこそが、充電の未来を変える」と強く強調した。

アンカー・ジャパン 執行役員 事業戦略本部統括 猿渡歩氏

Ankerの発売予定新製品

発表会の後にはタッチ&トライの場が設けられ、発表会で語られた製品だけに限らず、これから発売予定の製品が一同に並んだ。まずAnkerから、先述した新技術「GaN」「PowerIQ 3.0」を両搭載した「PowerPort Atom III」シリーズを紹介したい。なお、今回発表されていたAnkerの新製品は、いずれも今夏の発売予定となっている。

AnkerブランドからはUSB充電器の新製品を一挙展示

「PowerPort Atom III 60W」は、1ポートの60W出力をもつ充電器。価格は3,999円(税込)。60Wながらも、ノートPCに付属している30W出力のUSB急速充電器と同じサイズを実現したという。質量は約132gで、外形寸法は約61×58×28.5mm。プラグは折りたたみ可能。

「PowerPort Atom III 60W」

「PowerPort Atom III(Two Ports)」は、2ポートで合計60W出力のモデル。価格は4,299円(税込)。先述の1ポートモデルよりはやや大きくなってしまうものの、USB-Cに加えて、USB-A端子も搭載している。質量は約150g、外形寸法は約68×69×28mm。プラグは折りたたみ可能。

「PowerPort Atom III(Two Ports)」

2ポートモデルと1ポートモデルの比較

「PowerPort Atom III Slim」は、30W出力の1ポートモデルだが、厚さ16mmのスリムな筐体を採用した。価格は3,999円(税込)。プラグは折りたたみ可能となっているため、「胸ポケットにすっぽり収まる」とアピールされている。質量は約58g、外形寸法は約75×46×16mmとなっている。

「PowerPort Atom III Slim」

ポートは1つ。プラグは折りたたみ可能

そのほかPowerIQ 3.0には対応しないものの、GaNを採用したモデル「PowerPort Atom PD2」もラインナップ。こちらはUSB PD対応のUSB-Cポートを2つ搭載しており、2ポート合計で60Wの出力に対応している。価格は4,599円(税込)を予定しており、外形寸法は約68×69×28mm、質量は約125g。

60Wモデル「PowerPort Atom PD2」(右)を30Wモデル「Anker PowerPort Atom PD 1」と並べた様子

また、GaNを採用していない従来のシリーズからも新製品「PowerPort III Mini」を展示。こちらはPowerIQ 3.0を搭載する。コンパクトなサイズでプラグも折りたたみできることから、出張や旅行時に役立つとしている。価格は3,099円(税込)。外形寸法は約51×43.6×28.6mmで、質量は約60g。

「PowerPort III Mini」

「PowerPort III Mini」を同じ出力のGaNモデル「Anker PowerPort Atom PD 1」(右)と比較

ワイヤレス充電器からは、最大10W出力のワイヤレスパッドとAppleWatchの磁気充電ホルダーを両搭載した「PowerWave+ Pad with Watch Holder」(4,099円・税込)、それぞれ最大10Wのワイヤレスパッドを2基搭載した「PowerWave 10 Dual Pad」(4,599円・税込)、2つのUSB-A(最大12W)を備えた最大10Wのスタンド型ワイヤレス充電器「PowerWave 10 Stand with 2 USB-A Ports」(価格未定)が展示。

「PowerWave+ Pad with Watch Holder」

「PowerWave 10 Dual Pad」


「PowerWave 10 Stand with 2 USB-A Ports」
そのほかモバイルバッテリーからは、10,000mAhでUSB-A出力(5V/2.4A)を搭載した「PowerCore Slim 10000」(2,999円・税込)、既存モデル「PowerCore 10000 PD」と同様にUSB-AとUSB-Cの2出力を搭載しながら約42%のスリム化を実現した「PowerCore Slim 10000 PD」(4,599円・税込)など、スリムタイプが発表された。

「PowerCore Slim 10000」の端子部

「PowerCore Slim 10000」

Soundcoreの発売予定新製品

オーディオブランドSoundcoreからは、完全ワイヤレスイヤホンをはじめ、Bluetooth製品が数多く登場予定。いずれも今夏の発売予定となっている。

「Liberty Neo(第2世代)」は、現在発売されている完全ワイヤレスイヤホン「Liberty Neo」のアップグレードモデル。本体の再生時間が最大3時間から最大5時間へと延長。ケースとの併用で最大20時間の再生が行える。また防水性能は従来のIPX5からIPX7へと向上した。コーデックはAACとSBCに対応。価格は従来の5,999円(税込)に対し、4,999円(税込)が予定されている。

「Liberty Neo(第2世代)」

同じく完全ワイヤレスイヤホン「Liberty」は、「Zolo Liberty」から再生時間を強化したとする新モデル。単体では最大8時間、ケースとの使用時には最大100時間の音楽再生時間に対応し、“Libertyシリーズ史上最長の音楽再生時間” を実現したとする。防水性能はIPX5。コーデックはAACとSBCに対応し、価格は8,999円(税込)。

「Liberty」

イヤホン部

「Spirit X2」は、スポーツ向けの「Spiritシリーズ」にラインナップされる完全ワイヤレスイヤホン。最大36時間の再生に対応し、IP68の防塵・防水機能と、独自のSweatGuardを搭載した。充電ポートにUSB-Cを採用し、10分の充電で最大1.5時間の再生が可能な急速充電にも対応。コーデックはAAC、SBC、aptXをサポートする。

「Spirit X2」

イヤホン部

同じくSpiritシリーズから、ネックバンド型Bluetoothイヤホン「Spirit 2」も発表。最大12時間の再生に対応するモデルで、こちらもIP68の防塵・防水機能と、独自のSweatGuardを搭載するほか、USB-C充電ポートを採用し5分の充電で最大2時間の再生が可能な急速充電にも対応。コーデックはAAC、SBCをサポートする。なおSpiritシリーズの新モデルについては、価格は未定で、発売時期が8月予定とされている。

「Spirit 2」

イヤホン部

Bluetoothスピーカーからは、コンパクトボディ(φ72×81mm/約165g)ながら5W出力、6時間再生に対応した「Ace A1」(価格未定)、IPX7の防水規格と防塵・耐衝撃性能を備えた「Icon」(価格未定)が展示された。

「Ace A1」(左下)、「Icon」(右上)

また、LEDデジタルアラームクロック・充電機能・Bluetoothスピーカー搭載で“3-in-1”をアピールするベッドサイドスピーカー「Wakey」を、9,999円(税抜)でラインナップ。天面にはQi対応のワイヤレス充電器(10W)を備え、背面にはUSB-Aの充電ポート×2を搭載する。

「Wakey」

10種類のアラーム音に加え、快適な睡眠を促すという睡眠導入音をアプリから選択することも可能。オーディオ出力は5W×2で、Bluetoothのバージョンは5.0。外形寸法は約200×82×92mmで、質量は約572gとなっている。

4色のラインナップが展示された

背面端子部

NEBULAの発売予定新製品

プロジェクターを手がけるNEBULAからは3製品が展示。まず “世界初のAndroid TV搭載モバイルプロジェクター” を謳う「Capsule II」は、200ANSIルーメンの明るさと1,280×720の解像度に対応するモバイルプロジェクターとなる。

「Capsule II」

価格は59,800円(税込)で、6月7日に発売される。Android TV9.0を搭載しており、3,600以上のAndroid TVアプリを利用することが可能。外形寸法は約φ80×150mmで、質量は約740g。9,700mAhのバッテリーを搭載し、約3時間の動画再生、最大100インチの投写に対応する。

背面端子部

リモコン

より大型モデルとなる「Mars II」は、300ANSIルーメンの明るさで最大150インチの投写に対応したモデル。解像度は1,280×720で、Android7.1を搭載する。夏の発売が予定されており、価格は69,800円(税込)。12,500mAhのバッテリー内蔵により約4時間の動画再生に対応する。外形寸法は約122×137×178mmで、質量は約1,483g。

「Mars II」

バッテリーを搭載しない据え置き型プロジェクターとしてラインナップされる「Prizm II」は、1,920×1,080の解像度に対応する。200ANSIルーメンの明るさをもち、最大120インチの投影に対応。夏の発売が予定されており、価格は69,800円(税込)。なおAndroid OSなどは搭載しない。外形寸法は約279×265×96mmで、質量は約2,420g。夏の発売が予定されている。

「Prizm II」

ROAVの発売予定新製品

カー用品を手がけるROAVからは、「世界で初めてGoogleアシスタントを搭載した」とアピールする製品「Roav Bolt」が登場。見た目はカーチャージャーだが、マイクを搭載しており、Googleアシスタントを使用することができる。Googleアシスタントはスマートフォン側のものを使う仕様ではなく、本体に内蔵されるかたち。ただしネットワークは、Bluetooth接続したスマートフォンから伝送する。

「Roav Bolt」

車への音声出力は、BluetoothもしくはAUX(3.5mmミニジャック)から行う。PowerIQ搭載のUSB充電ポートを2基搭載するほか、マイク音声はノイズ除去を行うことで、快適に使用できるとする。価格は未定だが、担当者によると「1万円を下回るのではないか」とのこと。今秋の発売が予定されている。

天面にはGoogleアシスタントのロゴが印字

AUX端子を搭載

またジャンプスターターの新製品として、「Roav ジャンプスターター Pro 1000A」も登場。従来モデル「Roav ジャンプスターター Pro」と同じサイズながらも、1.6倍のバッテリー容量となる12,800mAhを実現したという。USB-A×2の充電ポートには、PowerIQ 2.0を新たに搭載。片方のポートでは最大18W(5V/3A・9V/2A・12V/1.5A)、もう片方では5V/2.4Aでの充電が可能。ジャンプスターターでは、8.0L以下のガソリンエンジン車のジャンプスタートに対応する。外形寸法は約170×88×39mmで、質量は約575g。価格は9,999円(税込)で、発売は今夏を予定。

「Roav ジャンプスターター Pro 1000A」

eufyの発売予定新製品

家電などを手がけるeufyでは、ロボット掃除機「RoboVacシリーズ」から、従来搭載していた制御技術「バウンス」を進化させたナビゲーションシステム搭載の2製品を発表した。ともに今夏の発売予定となっている。

「RoboVac G10 Hybrid」は、ナビゲーションシステム「スマート・ダイナミック・ナビゲーション」を搭載したモデル。価格は24,800円(税込)。ジャイロセンサーと加速度センサーを掃除機本体に搭載することで、移動距離や方向を認識。今まではアルゴリズムによってランダムだった部分を効率的にすることで、より短時間で掃除が行えるとしている。最大2,000Paの吸引力とモップモードの搭載が特徴で、吸引掃除と水引きに両対応する。外形寸法は約φ325×72mm。

「RoboVac G10 Hybrid」

バウンス(左)、スマート・ダイナミック・ナビゲーション(右)の動作比較図

この上位モデルに位置づけられる「RoboVac L70 Hybrid」(54,800円・税込)は、「スマート・ダイナミック・ナビゲーション」をさらに発展させた「iPath レーザー・ナビゲーション」を搭載。

「RoboVac L70 Hybrid」

ジャイロセンサーと加速度センサーに加えてレーザーセンサーを搭載することで、部屋の中をマッピング。家の中の地図を作成して隅々までの効率的に掃除を行うとともに、物理的なマーカーなどを用いることなく、掃除禁止・進入禁止・掃除強化のエリアなどをアプリから設定できる。最大2,200Paの吸引力を備えるほか、モップモードは水量調整が可能。外形寸法は約φ355×105mm。

ダストケースは上部カバーを開けると現れる

裏面

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