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長岡技術科学大学の中川匡弘教授と共同研究

ハイレゾを聴くと「脳が快感を感じる」− 電通サイエンスジャムが実験

公開日 2014/09/19 18:25 ファイル・ウェブ編集部
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(株)電通サイエンスジャムは、人間の鼓膜では聴き取れないとされる高周波を含む“ハイレゾ音源”をヘッドホンで聴いた場合、「(圧縮音源に比べて)脳が快感を感じる」という実験結果を、国立大学法人長岡技術科学大学と共同でまとめた。

今回実施されたのは、長岡技術科学大学の中川匡弘教授と電通サイエンスジャムによる「ハイレゾ音源と従来の圧縮音源をそれぞれ聴いたときの“脳活動の変化”を明らかにし、誘発される感性を計測する」共同研究。ソニーから実験機材の提供を受け、厳格な条件のもと音源の聴き比べを行ったところ、「ハイレゾ音源は従来の圧縮音源と比較して、脳に強い快感及び安心感を与え、不快及び不安を減少させる」という結論が導きだされたという。

この共同研究では、10名の性・年代様々な音楽好きの被験者を集め、どちらの音を聴いているのか伝えない状態で「ハイレゾ音源」「CDレベルの圧縮音源」をヘッドホンで聴いてもらい、脳で感じる「快感」「不快感」「安心感」「不安感」などの感性変化の度合いを測定した。

感性ごとのハイレゾ音源を聴いた場合の平均変動率

各音源を聴いた際の脳の活性化状態の比較

その結果、CDレベルの圧縮音源を聴いたときと比較して、ハイレゾ音源を聴いたときの方が、脳は「快感」を約1.2倍、「安心感」を約3倍強く感じ、さらに「不快感」を約4割、「不安感」を約3割減少させる、ということが明らかになったとのこと。ここから「ハイレゾ音源は耳だけでなく、脳でしっかりと感じ取っている、心に届いていることが判明し、かつ同じ音楽を聴く場合であっても、“気持ちいい、心地よい”などのポジティブな感情をハイレゾ音源の方が“本能的に強く感じてしまう”」ということが判明したとしている。

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