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独自の3Dオーディオ技術も採用

SCE、ヘッドマウントを使ったPS4用VRシステム「Project Morpheus」

公開日 2014/03/19 12:08 ファイル・ウェブ編集部
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ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、PS4用のヘッドマウントディスプレイを用いたバーチャルリアリティシステム「Project Morpheus(プロジェクト モーフィアス)」を発表。商品化に向けて今後の開発を進めていく。

Project Morpheusのヘッドマウントユニット

Morpheusはプロセッサーユニットとヘッドマウントユニットからなり、試作中のヘッドマウントユニットは5インチの液晶ディスプレイを搭載。解像度は1920×RGB×1080(左右の目それぞれに960×RGB×1080の映像を表示)で、水平視野角が90度。加速度センサー、ジャイロセンサーを搭載し、HDMI端子とUSB端子を備えている。

ヘッドマウントユニットを頭部に被ると、プレイヤーの眼前に迫力のある広大な3D空間が出現。ゲームを開始するとヘッドセットユニットに内蔵された加速度センサーならびにジャイロセンサーに加えて、PlayStation Cameraがプレイヤーの頭部の動きや位置を検知し、コントローラーで操作することなくプレイヤーの意のままに映像が360度全方向にリアルタイムに変化するという。これによりプレイヤーはあたかもゲームの仮想世界の中に入りこんでいるかのような体験が可能だとしている。

また、PlayStation Move(PS Move)モーションコントローラを使用するゲームでは、例えば映像内にプレイヤーの手と剣などの武器を再現し、それらを自在に動かしながら闘うなどのアクションを実現するという。

音響面ではSCE独自の3Dオーディオ技術を採用。前後左右からの音に加えて、上空を旋回するヘリコプターの飛行音や階段をのぼってくる足音など、上下からの音も、プレイヤーの頭部の向きに対応してリアルタイムに変化する。「360度に広がる世界の中に立体的な音響効果も加わって、さらなる臨場感をゲームプレイにもたらす」としている。

現在、ゲーム開発者に向けてMorpheus専用SDKの開発も進めており、準備が出来次第配布を開始する。

なお、同社では米サンフランシスコで3月19日から21日まで開催される「Games Developers Conference 2014」にて、Morpheusを参考展示。多人数参加型のドッグファイト・シューティング『EVE: Valkyrie』など実際のゲーム作品でのデモを体験できるようにする。

【問い合わせ先】
ソニー・コンピュータエンタテインメント
インフォメーションセンター
TEL/0570-000-929

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