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「はじめてのフルサイズ」

キヤノン、上位機の性能を継承した小型軽量フルサイズミラーレス「EOS R8」

2023/02/08 編集部:平山洸太
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キヤノンは、APS-Cサイズミラーレスカメラ「EOS R8」を4月下旬に発売する。ボディ単体とレンズキット(RF24-50 IS STM)をラインナップ。価格はオープンだが、ボディは税込264,000円、レンズキットは税込293,700円にて同社オンラインストアで販売を予定する。

「EOS R8」

同社上位モデル「EOS R6 Mark II」の基本性能を継承しつつ、小型軽量を目指したフルサイズミラーレスカメラ。「はじめてのフルサイズ」をコンセプトに、小型軽量ながらもフルサイズならではのボケや広いダイナミックレンジ、高感度性能などを体験できるモデルとなっている。

映像エンジンには「DIGIC X」、イメージセンサーには有効画素数最大約2,420万画素のCMOSセンサーを搭載。デュアルピクセルCMOS AF IIに対応し、最大1,053分割の測距エリアを備える。またAFエリアは被写体被検出時で横最大約90%×縦最大約100%、被写体検出時には画面全域のトラッキングが行える。また、静止画時にはEV-6.5の低輝度AF限界に対応。常用感度は最大ISO102400となる。

フルサイズセンサーを搭載

AFでは、ディープラーニング技術を活用したアルゴリズム「EOS iTR AF X」により、人物の瞳・顔・頭部・胴体、犬・猫・鳥・馬の瞳・顔・全身、モータースポーツ(車・バイク)・鉄道・飛行機(ジェット・ヘリコプター)の検出に対応。被写体の検出対象をメニューで切り替えることなく、カメラが自動で被写体を選択する「自動」設定にも対応する。連写速度は最高約40コマ/秒(AF/AE追従・電子シャッター時)。

側面端子部

動画については、クロップなしの6Kオーバーサンプリングによる4K/60P撮影を実現。またクロップなしのフルHD/120Pのハイフレーム動画にも対応する。通常の8bitだけでなく、HDR PQやCanon Log 3もサポート。「手持ち撮影でも安定した映像を記録する」という手ブレ補正に対応し、レンズ内ISと動画電子ISを協調制御させることで、効果的な手ブレ補正を図っている。また撮影中の温度上昇を抑える工夫によって、4K/29.97Pでの記録時は無制限の連続撮影を実現した。

背面部

上面部

背面モニターはバリアングルで、3.0型/約162万ドット。またファインダーは0.39型/約236万ドットで、光学ファインダーの見えをシミュレーションする「OVFビューアシスト」に対応する。EOS RPと比較してレスポンスが向上しており、起動時間は約0.82秒から0.4秒、EVFのリフレッシュレートが最大59.94fpsから最大119.88fps、モニターとファインダーの切替速度の高速化が行われている。

本体はEOS RPをベースに、使いやすさを向上。電源スイッチを右側にすることで主要な操作を右手だけで完結できるようになったほか、静止画/動画撮影を切り替えられる専用のスイッチも新設した。また本体素材はポリカーボネート樹脂、骨格となるシャーシにはマグネシウム合金を採用。各種シーリングや部品の高精度化により、EOS RPと同等の防塵・防滴性能も実現したとしている。外形寸法は約132.5×86.1×70.0mmで、質量は約461g。別売のエクステンショングリップ「EG-E1」にも対応する。

エクステンショングリップ装着イメージ

左が今回のR8、右がRP

なお、レンズに付属する標準ズームレンズ「RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM」は、R8と同じく4月下旬に発売となる新モデル。こちらも価格はオープンだが、同社オンラインショップでは50,380円(税込)の発売を予定する。

「RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM」

広角24mmスタートの2倍ズームレンズで、カメラ側での歪曲収差を前提とした設計を採用。レンズ単体で4.5段、IBIS×OISの協調制御で7.0段の手ブレ補正効果に対応する。ほか、最短撮影距離は0.30m(24mm時)、絞りは7枚羽根の円形絞りで、外形寸法は約Φ69.6×58mm(沈胴収納時)、質量は約210gとなる。

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