<CEATEC>シャープ、スマートテレビ向けの防災アプリ/電通、「吸うラーメン」など3つのR&Dプロジェクト
エレクトロニクス/IoT関連の見本市「CEATEC 2026」が、10月13日(火)- 16日(金)の期間で幕張メッセにて開催中。本稿では、シャープ/電通についてレポートする。
シャープ
シャープのブースでは、コーポレートスローガン「ひとの願いの、半歩先。」のもと、防災やインフラ維持、エネルギー活用などの分野に貢献する技術やソリューションについて展示していた。
洗濯水を繰り返し再利用できる排水レス循環型洗濯システム「トリプルフリーランドリー」/ローカル5G基地局とコア装置を小型キャリーケースに一体収納した可搬型システム「Instant 5G Network」/独自のビーム制御技術により非静止衛星を高精度に追跡する「MEO/LEO衛星通信ユーザーターミナル」など多岐に渡る。
防災DXに組み込まれているスマートテレビの活用について担当者に案内してもらった。Android TV向け防災情報アプリとして「防災情報アプリケーション」を展開し、ユーザーが動画配信サービスなどを視聴している際にも、有事には画面を自動で切り替えて情報を表示する。
システムレベルへの組み込みではなくアプリケーション単独で動作するため、シャープ製テレビ以外でも利用できるのが特徴だ。有事の自動切り替え機能などを動作させるには、あらかじめAndroidの設定から権限を許可する必要があるとしている。
Lアラートや防災無線などから実際の情報を受信し、警戒レベルや警報の内容を画面へ即座にフィードバック。自身の地域だけでなく周辺の災害状況も同時に表示することで、被害の規模感をわかりやすく伝えるとのこと。
離れて暮らす家族の安全を守るための機能も搭載された。実家や遠方の大学に通う子供の居住地域など、家族全員が住んでいる場所の天気や災害情報もテレビの大画面で一括して受け取ることができる。
将来的には同社がスマートフォン向けに展開している家族連携サービスなどとの連動も視野に入れているという。日常で使用している身近な機器を通じて、発災直後から避難生活までを切れ目なく支えることを目指している。
電通
電通のブースでは、Dentsu Lab Tokyo(デンツウ ラボ トウキョウ)より、「Playful Transformation」を展示テーマに、テクノロジーで新たな発想や体験を生み出すとしている体験示をしていた。
体験展示は3つのR&Dプロジェクトとなっており、架空の触覚をAIにて生成する「FAN TOUCHIE(ファンタッチ)」、香りと音を組み合わせてラーメンを楽しめる「吸うラーメン」、人間関係を円滑にするファティックコミュニケーションに着目した犬型ロボット「ロボットのファンサ」を体験できる。
「FAN TOUCHIE」は、ドラゴンの鱗や天使のほっぺなど架空のものの手触りを、指先に装着した振動スピーカーで擬似再現。プリセット以外にも任意のテキスト入力から「ごりごり」や「もちもち」などAIが分析して再現する仕組みになっている。
「吸うラーメン」は、ラーメンの“らしさ”を楽しむデバイス。香りと音を組み合わせることで、実際の麺やスープがなくてもラーメンをすすっているような感覚を味わえる。
例えばVRコンテンツとの組み合わせなどとも相性が良さそうに感じたが、同社スタッフによれば、今回の展示はあくまで技術検証して世に出すのが目的だという。興味のあるクライアントがいれば一緒に何かやりたいとのことだった。
そして「ロボットのファンサ」は、人間関係を円滑にするファティックコミュニケーションに着目した犬型ロボット。会釈や視線などの仕草で、言葉を交わさずとも親しみや愛着が生まれる可能性を探るとのことだった。

