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「Frame Adapt HDR」新モードなどを追加

ビクター、8Kプロジェクター「DLA-V900R/V800R」のHDR機能を10月中旬にアップグレード

公開日 2025/09/19 12:14 編集部:成藤正宣
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JVCケンウッドは、同社Victorブランドの8K D-ILAプロジェクター「DLA-V900R」「DLA-V800R」に向けた無償ファームウェア・アップデートを10月中旬に実施することをアナウンス。HDR映像の表現力を高める新機能の追加などを予告した。新ファームウェアは、同社サポートサイトにて公開される。

「DLA-V900R」

本アップデートではまず、対象モデルに搭載された独自機能「Frame Adapt HDR」に、新たな画質モード「HDR ビビッド」を追加する。

Frame Adapt HDRはコンテンツのシーンまたはフレーム単位のピーク輝度を瞬時に解析し、最適なダイナミックレンジに自動調整することで、幅広いHDR10コンテンツをより自然でリアルな映像として再現する機能。

新画質モードのHDRビビッドでは、PQカーブをベースに、同社がHDR画質の開発を通じて培ってきた独自の映像処理技術を活かし、明部はより明るく、暗部は階調をより深く沈め、映像全体のコントラスト感と色彩表現をさらに向上。これにより被写体が背景から自然に際立ち、立体感のある映像が楽しめるとしている。

また同じくFrame Adapt HDRに関連する新機能として「Highlight Color Conrol」を追加。色が抜けがちな高輝度シーンのハイライト部分において、輝度感と彩度のバランスを最適化するもので、より細部まで明るく、鮮やかな映像表現を実現するという。

本機能はFrame Adapt HDRの各画質モードにおいて3段階(弱/中/強)で設定でき、視聴環境やコンテンツの特性、ユーザーの好みに応じた柔軟な調整に対応。上述のHDRビビッドモードとの連動では、コントラストの高いシーンでも、細部まで鮮やかでメリハリのあるHDR映像表現が味わえるとのこと。

「DLA-V800R」

フルHDや4Kの映像を8K映像にアップコンバートする独自の映像処理「Multiple Pixel Control(MPC)」も改良。これまで以上に自然でリアルな高精細映像を表示できるようスタンダードモードの画作りを見直すとともに、映像圧縮などで生じるバンディングノイズを抑制する「スムーザー」機能を搭載。微細なディテールや階調表現が求められる映像においても、視覚的な違和感を軽減し、映像体験の質を一層高めたと説明している。

ほか、ゲームなど低遅延が重視されるコンテンツに最適な「Automated Low Latency Mode(ALLM)」のサポート、オンスクリーンディスプレイ(OSD)メニューの各設定項目を説明するガイド機能の追加、OSDの視認性を高める明るさ連動モード/ダークモードの追加、リモコンの「ADVANCEDキー」のカスタマイズ機能追加などを実施。従来搭載していた「オートキャリブレーション機能」より高精度な映像調整が可能になるという「Calibratorモード」も追加される。

 

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