“レグザ頂上対決”が遂に決着?! 「X9シリーズ」or「Z9シリーズ」画質・音質で選ぶならどっち?
国内最大級の規模を誇るオーディオ・ビジュアルの総合アワード「VGP2025 SUMMER」にて栄えある総合金賞を獲得した、TVS REGZAの4Kテレビ「X9シリーズ」「Z9シリーズ」「Z7シリーズ」「Z6シリーズ」。
その中でもフラグシップクラスにラインナップされる4K有機ELテレビ「X9シリーズ」と4K Mini LED液晶テレビ「Z9シリーズ」は、果たしてどちらの4Kテレビのほうがハイクオリティなのか。
そんなオーディオ・ビジュアルファンが気になるポイントに応えるべく、レグザ公式YouTubeチャンネル「レグザチャンネル」では “レグザ頂上対決” として『【最終決戦】有機EL VS Mini LED液晶 レグザ頂上対決 高音質なのはどっち!?』を公開。前編では画質を比較したが、後編では音質の徹底比較を行った。
音質比較もレグザブランド統括マネージャーの本村裕史氏、人気声優の小岩井ことりさん、VGPアワードで審査員を務めるオーディオ&ビジュアルライター/AV評論家の折原一也氏がナビゲート。そしてテレビ音響マイスタの荒船 晃氏が各シリーズに採用された高音質技術と音質の特徴について解説する。
2025年度のフラグシップモデル群は、どちらも音質が大幅に進化したと荒船氏はアピール。今回の比較では、65V型の4K有機ELテレビ「65X9900R」と同じく65V型の4K Mini LED液晶テレビ「65Z970R」を並べて音質の違いをチェックしている。
早速、「65X9900R」の音質から確認していくと、出演者全員がそのサウンドに感嘆。小岩井さんも「リッチな音ですね」と驚きを露わにしていた。「低音と高音のバランスがいい」と本村氏、「奥行きのある、ステージを感じさせるようなサウンド」だと折原氏も大絶賛だ。
次いで「65Z970R」の音を聴いてみると、こちらのモデルも負けじといいサウンドを響かせる。小岩井さんは「迫力があり、重厚感と厚みがある」、折原氏も「音のセパレーションが優秀でしっかりと周波数で分かれている」とコメントした。「スピーカーがたくさん付いているので、各ユニットの音の到達時間が変わってしまうところをドンピシャに合わせ込んだ」と、荒船氏が注力ポイントを明かしてくれた。
動画では、両シリーズに搭載されているスピーカーの詳細も説明。「65X9900R」には、「重低音立体音響システム XIS」が搭載されているが、フルレンジとツィーターのユニットを搭載した2Wayメインスピーカーを2基前向きに設置。
加えて、中央にスピーカーユニットが2基入った重低音バズーカ、2Wayサイドスピーカーが2基、2Wayセンタースピーカーを画面上方に2基、そして2Wayトップスピーカーを2基搭載している。全て2Wayスピーカーを使用する贅沢な仕様だ。
「65X9900R」は、18個のスピーカーを最大出力180Wのマルチアンプで独立駆動させる仕組みとなっており、5.1.2chでリアリティの高い迫力あるサウンドを実現すると謳う。ちなみに、55V型「55X9900R」は14個のスピーカーを最大出力170Wのマルチアンプで駆動させている。
折原氏も「65X9900R」の音響システムを見て、「こんな豪華なスピーカーを搭載している4Kテレビを見たことがないですよ!」と、フラグシップモデルならではのハイクオリティな音響システムに驚いていた。そして、「スピーカーが多いだけではなくて、マルチチャンネルのコンテンツをそのままマルチチャンネルで再生することができるんです」と、荒船氏も魅力を語ってくれた。
続いて「65Z970R」の音響システムを公開。X9シリーズと同様に、フルレンジとツィーター組み合わせた2Wayメインスピーカーを2基設置し、センタースピーカーを2基画面の下段部分に搭載している。センタースピーカーはフルレンジユニットを採用している。
2Wayサイドスピーカーを画面上部に2基、フルレンジのトップスピーカーも画面上部に2基、そして重低音バズーカを組み込んでいる。すると「重低音バズーカが有機ELモデルよりも小さくない?」と本村氏、それに対して荒船氏は「小さいですけど、ネオジム磁石を採用しているので、十分な迫力を出せるんです」と答えてくれた。
「ネオジム磁石って、存在する磁石のなかで最強クラスですし、高級オーディオにもネオジム磁石が使われていますよ!」と折原氏、「駆動力が抜群に良くて、低音のスピード感も向上している」と荒船氏、そして本村氏も「出したい音に対して、かなり忠実にスピーカーのコーンが動いてくれるということだね」とネオジム磁石ならではの特徴を解説してくれた。実際に音を聴いてみて、「めちゃくちゃ迫力ありました!」と、小岩井さんもネオジム磁石の特徴を実感していた。
「65Z970R」は、13個のスピーカーを最大出力150Wのアンプで駆動しており、5.1.2chによる包囲感が高くて迫力のある音場空間が楽しめるという。有機ELモデルの「65X9900R」の仕様はもちろん凄いが、Mini LED液晶モデル「65Z970R」も負けず劣らずの音響システムを搭載しているようだ。
そして、いよいよ最終ジャッジ。動画では、65V型に画面サイズを揃えて画質と音質を確認してきたが、両シリーズとも他のサイズをラインナップしており、特に「Z9シリーズ」は75V型と85V型のさらなる大型サイズも揃えている。
「本当にガチンコでどれが良いのという話になったときは、サイズも含めて判断しないと公平なジャッジにならない!」と本村氏は声を大にしていう。すると、シニアプロダクトマネージャーの槇本修二氏が75V型「75Z970R」と「85Z970R」もセット。いよいよ最終準備が整い、レグザメンバーも含めて “ほしいモデル” をジャッジした。
槇本氏は自宅に65V型が置いてあることから、さらに画面サイズをアップさせたいということもあり「75Z970R」をチョイス。TV映像マイスタの住吉 肇氏は、「個人的にはレグザ史上最高画質だと思っている」とコメントする「65X9900R」を選択、そして荒船氏も「画も良いし、サウンドの解像感もたまらない」という理由から「65X9900R」を選んだ。また、マーケティング部の沼崎裕介氏も「横から見ても綺麗なのも魅力」な4K有機ELテレビ「65X9900R」をピックアップした。
本村氏は「今年の4K有機ELテレビが良いのはもちろんわかっているが、やっぱりデカいのがいいよ!」ということで最大サイズの「85Z970R」を推した。今回の動画は音元出版とのコラボということで、PHILE WEB編集部員も参加しており「65X9900R」を選択。
小岩井さんは、「うちの部屋はあまり広くない、けっこうリビングが明るい」という環境でも綺麗が映像を楽しむことができる「65Z970R」をチョイスする。そしてラスト、“自腹で買うであろう(?)” 折原氏は、何を選ぶのか?!
「評論家はモニター系画質への魅力には抗えない!」という性分から、折原氏は「65X9900R」の旗を挙げた。ただ「正直、家族が喜ぶのは……」という視点からは「85Z970R」が推したいようだ。「じゃあ、両方買いますか?」と本村氏、折原氏の自宅には、リビングに「85Z970R」、自室に「65X9900R」が置かれるかもしれない。
「レグザチャンネル」で画質編・音質編の前後編に渡り、2025年度のフラグシップ・レグザによる “レグザ頂上対決” を実施したが、そのクオリティはいずれも捨てがたく、自身の視聴環境も考慮したうえで、最高の1台を吟味したいところ。4K有機ELテレビ「X9シリーズ」か、4K Mini LED液晶テレビ「Z9シリーズ」か、どちらのモデルを購入しようか迷っているユーザーは、ぜひ本動画を参考にしてみてほしい!



