【ヘッドフォン祭mini】スカルキャンディー、THX Spatial Audio対応ヘッドホン初お披露目/飯田ピアノ、セルビア発の静電型ヘッドホン日本初上陸
フジヤエービックによるポータブルオーディオ展示試聴イベント「夏のヘッドフォン祭 mini 2025」が、本日7月5日(土)、ステーションコンファレンス東京にて開催されている。本稿ではGREENFUNDING(ホワイエ)、飯田ピアノ(604)ブースの様子をレポートする。
スカルキャンディー、THX立体音響対応のANCヘッドホンを初お披露目
GREENFUNDINGブース(ホワイエ)では、スカルキャンディーのノイズキャンセリンヘッドホン「AVIATOR 900 ANC」が出品。今回が初お披露目とのことで、クラウドファンディング開始前にひと足早く試聴できるブースとなっていた。

AVIATOR 900 ANCは、“AVIATORシリーズ” の最新モデルとなり、今秋よりGREENFUNDINGにてクラウドファンディングを開始予定。発売は11月ごろを想定しており、スカルキャンディーのヘッドホンでは初となる5万円超えの価格帯となるとのこと。
ヘッドホンの基本性能としては、40mm口径のドライバーを搭載し、周波数特性は20Hz - 20kHz。インピーダンスは36Ω。Bluetooth 5.3によるワイヤレス接続と3.5mmステレオミニによる有線接続に対応する。発売時には、耐久性の高いショルダーバックが付属するとのこと。
トピックは、THXの立体音響技術「THX Spatial Audio」をサポートする点。さらに、音の位置がリアルタイムで変化する「ヘッドトラッキング機能」も組み合わせており、正確かつ臨場感のある空間オーディオが楽しめるとしている。


また6基のマイクによるアクティブノイズキャンセリングを搭載し、外音取り込みモードもサポート。「Skullcandyアプリ」による操作にも対応し、THX機能やEQ、ANCの調整が可能。バッテリーは、ANCオン時で最大50時間、ANCオフ時で最大60時間の連続再生に対応する。
本イベントで初の一般公開となったが、実際に試聴した来場者からは、空間オーディオ体験と進化した音質に対して驚きと賞賛の声が上がっているという。


飯田ピアノ、セルビア発静電型ヘッドホン「Euridiche L-SX」日本初上陸
飯田ピアノブース(604)では、今年6月に取り扱いを発表したベトナム発のブランド「Soranik(ソラニック)」のハイブリッドイヤホン「MEMS-3S 2025」が登場。Soranikは、2012年に設立されたIEMブランドで、MEMSドライバーを用いたIEMの開発に注力しているという。



MEMS-3S 2025には、xMEMS社とUSound社のフルレンジMEMSドライバーを各1基ずつ、同軸かつアイソバリック配置で搭載。さらに、これらのMEMSドライバーを駆動するための専用アンプをセットで展開しており、「定位感と情報量に優れた」サウンドを実現しているとのこと。
発売は夏頃を予定しており、価格は440,000円くらいを想定。本イベントが、取り扱い発表後で初の実機体験の機会となっている。
もうひとつのトピックは、セルビアのオーディオブランド「Soltanus Acoustic」の静電型ヘッドホン「Euridiche L-SX」の参考展示だ。2012年に創立されたブランドで、知名度はまだ高くないが、海外では静電型スピーカーの製作において高い評価を受けているという。

Euridiche L-SXは、同ブランドが静電型スピーカーの製作で培った技術を投入したヘッドホン。「今週到着したばかり」とのことで、本イベントでの展示が日本初お披露目となる。
振動板口径は104mm。スピーカーのような音場と歪みの少ないサウンドだという。ハウジングには独自のメッシュ構造を採用することで、ドライバーの開口率を上げつつ耐久性も確保しているとこと。
発売時期、価格ともに未定。今回のブースでは、iFi Audioの静電型にも対応したヘッドホンアンプ「iCAN Phantom」と組み合わせて再生していた。

ブースでは、そのほか飯田ピアノ取り扱いのヘッドホンが多数試聴可能。今年2月より受注受け付けが開始されたドイツ・CAMERTONの開放型ヘッドホン「Binom-ER」や、KuraDaブランドの開放型ヘッドホン「KD-Q1」などを比較しながら体験できる。
