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特注BAウーファーや独自のクロスオーバー回路を搭載

シンガポールForte Ears、11ドライバー/トライブリッド構成のフラグシップイヤホン「MACBETH」

公開日 2025/05/16 00:00 編集部:岡本雄
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オリオラスジャパンは、シンガポール発のイヤホンブランド・Forté Ears(フォルテ・イヤーズ)の取り扱いを開始。第1弾製品として、11ドライバー/トライブリッド構成のフラグシップイヤホン「MACBETH(マクベス)」を5月16日(金)に発売する。価格はオープンだが、税込629,200円前後での実売が予想される。

Forté Ears「MACBETH」

Forté Earsは、エンジニア/音楽学者/古琴奏者のRiccardo Yeh氏がシンガポールで設立したプレミアムイヤホンブランド。Riccardo氏の西洋オペラへの深い愛情と、約20年にわたり培った技術と知識を基盤に製品開発を行っているといい、ブランド名の「Forté」もオペラやオーケストラの表現に由来するもの。「比類なき没入感のある音響体験を提供する」というブランドの信念を象徴しているとのこと。

各製品は、著名なクラシック音楽や、オペラ、バレエといった舞台芸術の登場人物からインスピレーションを受けたデザインとサウンドチューニングを採用しており、視覚的にも音響的にも独自性を持つという。

Forté Earsロゴ

MACBETHはブランドの技術力の限界に挑戦したフラグシップモデルに位置づけられ、片型あたり11基/3種のドライバーを組み合わせたトライブリッド構成を採用。独自の音響技術やクロスオーバー回路、特注ドライバーユニットにより「ドラマティックで感情豊かな響き」を再現するとしており、 パッケージや本体デザイン、サウンドチューニングには、ヴェルディのオペラ『マクベス』がモチーフだという。

ドライバーユニットは、バランスドアーマチュア(BA)ドライバー×5、静電型トゥイーター(EST×4、骨伝導(BC)ドライバー×2を厳選して採用。後述する独自のクロスオーバー回路により、低域(BA)/中域(BA)/中高域(BC)/高域(BA)/超高域(EST)という5ウェイ・クロスオーバー構成をとっている。

BAドライバー×5、EST×4、BCドライバー×2という計11基のドライバーを搭載

低域を担当するBAドライバーは、BAメーカーSonion社と共同開発した「Diablo(ディアブロ)」を採用。「極めてリアルで深みのある超低域表現」を再生するべく開発され、10Hzまでの低域再生能力を実現。有機的かつ重厚なベースサウンドを可能にしたという。その上、独自のクロスオーバー回路との相乗効果によって、にじみを抑制し、全体のリアリティを向上。「コンサートホールで鳴り響くパイプオルガンのような自然な広がりと迫力」を再現しつつ、スピード感や俊敏さにも優れると説明する。 

楽器やボーカルの大部分を担う中高域にはデュアル骨伝導ドライバーを配置し、超高域用にはESTドライバーを搭載。10Hzから45kHzという広い周波数範囲をカバーすると同時に、位相キャンセルや窮屈感のない、シームレスかつ調和した駆動をするよう設計したとアピールしている。

クロスオーバー回路は、独自開発の「Forte Circuitry Relay FCR)」を搭載。綿密な設計によって全体の音響バランスを整え、「まるで目の前で演奏が繰り広げられているような臨場感」を生み出すとしている。

回路内にはさまざまな電子部品を緻密に配置し、さらに1990年代に生産終了した希少なヴィンテージ部品も一部採用。これによって、有機的でリアルな中域と音色を再現できるという。

加えて、音響工学を駆使した独自の音響共鳴技術「Acoustic Resonance ChamberARC)」を導入。精密に計算された共鳴チャンバーが各ドライバーが生み出す振動を適切に共鳴させることで、サウンドに豊かな倍音や自然な響きを付加。これにより、没入感がありながらも音源に忠実なサウンドを実現したと説明する。

筐体は、長時間のリスニングを想定して形状を最適化。エルゴノミックデザインを採用し、耳孔との密着性を向上。装着時に自然に耳全体を包み込むことで、優れた遮音性と快適性の両立を図っている。

筐体は、長時間のリスニングを想定してエルゴノミックデザインを採用

内部構造は、ドライバー群と音響チャンバーをコンパクトに内蔵しつつ、骨伝導ドライバーの振動をパスするよう設計。同時に、装着感への干渉も最小化したとのこと。さらに、重心を耳孔内へ配分することで、ケーブルの引っ張りや体勢の変化によるストレスを低減。耳への負担感を抑えつつ豊かな中高域の細部表現を楽しめるよう配慮した。 

フェイスプレートは、ロジウムメッキ純銅からハンドメイドで作成。デザインのみならず、音質においても重要な役割を果たしており、ロジウムメッキ純銅製プレートの共鳴をチューニングプロセスの一つとして利用しているという。

ハンドメイドで作成したロジウムメッキ純銅フェイスプレート

付属のケーブルには、特注のELETECH社製OCC Copper Litzケーブルを採用。タッチノイズの抑制と取り回しに優れるとしており、MACBETHの音質特性を補完するという。

特注のELETECH社製OCC Copper Litzケーブルを付属

周波数特性は10Hz - 45kHz 、感度は104.2dB、 インピーダンスは7.3Ω。 付属品として上記のケーブルに加え、 オリジナルデザインが刻印された専用キャリングケースやクロス、シリアルナンバー付きオリジナルオーナープレート、イヤーチップ4サイズ(S/M/L/XL)などを同梱する。

専用キャリングケースやクロス、シリアルナンバー付きオーナープレートなどが同梱する

 

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