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「HI-VIEW AIエンジン PRO」を全シリーズに採用

ハイセンス、4K Mini LED液晶テレビをハイグレード「U8R」/エントリー「U7R」まで拡げる

公開日 2025/04/24 11:00 編集部:長濱行太朗
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ハイセンスは、4K Mini LED液晶テレビのハイグレードクラス“U8Rシリーズとエントリークラス“U7Rシリーズ515日から順次発売する。価格は全てオープン、ラインナップと税込の市場予想価格は下記のとおり。

 U8Rシリーズ>

100型 「100U8R」 898,000円前後 515日発売

85型 「85U8R」 448,000円前後 515日発売

75型 「75U8R」 298,000円前後 66日発売

65型 「65U8R」 238,000円前後 515日発売

55型 「55U8R」 198,000円前後 66日発売

50型 「50U8R」 168,000円前後 515日発売

U8Rシリーズ”

 U7Rシリーズ>

75型 「75U7R」 258,000円前後 515日発売

65型 「65U7R」 188,000円前後 515日発売

55型 「55U7R」 158,000円前後 515日発売

U7Rシリーズ”
 
U8RU7Rシリーズは、2024年度の4Kテレビ“U8Nシリーズ“U7Nシリーズの後継機にあたるモデル。U7Nシリーズでは通常のLEDバックライトが搭載されていたが、U7Rシリーズでは新たにMini LEDバックライトが採用され、グレードアップが施されている。これにより、同社の4K Mini LED液晶テレビは、同時発表のハイエンドクラス“U9Rシリーズとあわせて3シリーズ展開となる。また、100型と50型の画面サイズはU8Rシリーズのみラインナップする。

ミドルクラスのU8Rシリーズでは、「Mini LED PRO」バックライトを搭載。従来の4K液晶テレビに採用されていたLEDバックライトよりも細かく、数多くのバックライトを敷き詰めることで高輝度・高コントラストを実現している。

Mini LED PRO」バックライトの構造

Mini LED PRO」バックライト採用の新モデル「65U8R」と旧モデル「65U8N」を比較すると、最大輝度が67%向上、エリアコントロール分割数も旧型の4倍以上を実現しているという。HDRフォーマットは、HDR10+/Dolby Vision/HDR10/HLGをカバーする。

パネル全体は、「Mini LED PRO」バックライトの上に、広色域技術を採用したフィルター「広色域量子ドット」を組み合わせ、「4K倍速液晶パネル」「広視野角シートPRO」、さらに「低反射フィルム」を加えた5層構造となっている。

 このうち「広色域量子ドット」は、バックライトの光を量子ドットフィルムによって偏光することで、純度の高い色再現を実現。Pantone認証を受けたリアリティの高い色彩表現が可能になったとしている。

最新世代の広色域量子ドットを導入
 
「広視野角シートPRO」では、ハイコントラストかつ画質を高めた広視野角使用のADSパネルを導入しており、ディスプレイ画面を正面だけでなく斜めから視聴した際も色抜けなく映像表示できるとのこと。斜めから視聴した際の光漏れを従来機から90%以上抑制しており、くっきりと見やすい映像を叶えている。
ディスプレイを斜めから見ても色抜けがない広視野角を実現

ライトだけでなく外光が入った明るいリビングでもクリアで見やすい映像表現を可能とする「低反射フィルム」もパネル表面に投入されている。非搭載モデルと比較し、50%もの反射を低減しているという。また「100U8R」のみ、ハイエンドモデルにも採用された「ARコート低反射フィルム」が表面に導入された。

 TVS REGZA社と共同開発した新たな映像エンジン「HI-VIEW AIエンジン PRO」が搭載されており、画質や音質、さらに省エネ機能も最適に調整することができることが特徴としている。「HI-VIEW AIエンジン PRO」はハイエンドU9Rシリーズと同等の映像エンジンとなる。

最上位機種で採用された「HI-VIEW AIエンジン PRO」を踏襲
さまざまな映像コンテンツに最適化された画質を楽しめる映像モード「AI自動」が選択できる

映像機能「AIピクチャー」の採用によって多くの高画質機能が使用できるようになっており、「AIバンディングノイズ制御」ではVODサービスなどネット動画の映像特性に合わせて高画質を行い、精細感を高めながらも滑らかな映像を再現。バンディングノイズにはスムーズなグラデーション処理、オブジェクトのエッジに対しては立体感を引き立てるシャープネス処理を施すとしている。

ネット動画などで発生するバンディングノイズを低減する「AIバンディングノイズ制御」
映像調整で効果のレベルが選択できる

動画補間技術「AIクリアモーションPRO」では、AI処理によって映像コンテンツの前後フレームを参照し、動きの速い映像でもカクつくことなく、クリアで残像感のない動画補間処理を実現。倍速パネルによって、毎秒120コマまでフォローする。

動きの速い映像も残像感なく滑らかに再現

人肌の表現をこだわった機能として「AI美肌リアリティーPRO」を導入。肌色を自動補正し、白飛びや黒つぶれを抑えた、きめ細やかな色調による透明感のある肌再現を可能としている。撮影環境によって発生する不自然は色味も本機能で低減できるという。

人肌も自然に表現できる「AI美肌リアリティーPRO

AI 4Kアップコンバート」ではAIエンジンによる超解像処理によって、低解像度の映像コンテンツも4Kの精細感の高い映像へアップコンバートできる。あわせて「AI HDRアップコンバート」も採用されており、SDRの映像でもAI処理でHDR復元を行い、非HDRコンテンツにおいてもHDRに近いダイナミックで色鮮やかな映像を楽しめる。

Placeholder Image
低解像度の映像も4K相当にアップコンバートできる
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SDR映像もHDR表現で再現

AIシナリオ」では、映像エンジン「HI-VIEW AIエンジン PRO」が入力信号を解析、映画/スポーツ/ゲーム/ネット動画などさまざまな映像コンテンツの種類を認識し、コンテンツの特性に合わせて最適な高画質処理を自動で施すことができる。

映像コンテンツの特性に合わせて最適に映像を調整

音質機能では「AIサウンド」に対応。映像コンテンツの種類を分析する技術を応用させ、音質も自動で最適化を図れるようになっている。映画では音の広がりを強化しながらもセリフはクリアで聞き取りやすく、音楽ライブでは重低音を強調するといった、シーンに応じた音質調整を行ってくれる。

音声メニューから「AI自動」を選択できる

スピーカーシステムは最大出力60W2.1.2chシステムを採用しており、テレビ下部にある左右のスピーカー、中央部のサブウーファー、上向きのトップスピーカーによって3Dサウンドを実現している。立体音響フォーマットはDolby Atmosに対応。「オーディオキャリブレーション」では、視聴環境の音響特性を測定し、最適化された音場に自動で補正することができる。

2.1.2chサウンドシステムには体的なサウンドを実現するトップ・サイドスピーカーを採用
自動音場補正機能も備えている

省エネ関連の機能では、「HI-VIEW AIエンジン PRO」と「おまかセンサーPRO」を連携させることで、視聴環境の明るさに応じてテレビの輝度も自動で調整でき、あわせて暗部のバックライトも自動で暗くすることが可能であるため、省エネ効果を大幅に発揮できるようになっているという。

HI-VIEW AIエンジン PRO」と「おまかセンサーPRO」が連携
設定メニューのリストからも節電モードが選べる

スマート機能では、ハイセンスが独自開発する「VIDAA OS」が投入されているため、電源オンからレスポンス、アクセスにおいても速く、ストレスのない操作感を特徴としている。また、初期設定の段階ではアカウント登録などもなく設定できるため、他のOSと比較してテレビの初期設定に必要な時間が短縮されているのも、メリットのひとつに挙げている。

操作性やレスポンスに優れる「VIDAA OS」

VODサービスは、YouTube/Prime Video/Netflix/Apple TV/Disney+/U-NEXT/TVer/ABEMA/NHK+/DAZN/hulu/Lemino/WOWOWオンデマンド/FOD/Rakuten TV/FIFA+/FOD/BANDAI CHANNELといったサービスがプリインストールされており、手軽に利用できる。付属リモコンにもダイレクトボタンを12個設置されており、電源オフの状態からでもダイレクトボタンを押すことで、すぐに見たいVODサービスを視聴できるとアピールする。

多数のVODサービスがプリインストールされている

VIDAA VOICE ハンズフリー」によって音声操作もフォロー。音量/入力切替/動画検索/ビデオ再生などを音声で操作でき、またハンズフリーを導入したことで、リモコンを使用せずにテレビに声掛けするだけで操作が可能となった。

VIDAA VOICE ハンズフリー」に対応
VIDAAボイスの設定画面

ゲーミング機能では、ゲームプレイに特化した「ゲーミングメニュー」を導入。リフレッシュレート/HDR/VRRの状態を随時確認でき、またバックライトやガンマ調整といった暗部表現に関連する機能もメニューから簡単に調整できるようになっている。加えて、FPSゲームなどで活用できる「照準表示」機能も装備。ゲームプレイ時は4Kコンテンツでも最大144Hzリフレッシュレートに対応。4K/144Hz入力でも0.83msの低遅延を実現する「ゲームモードPro」も備えている。

ゲーミング専用のメニュー画面が使用できる
4K/144Hz入力でも0.83msの低遅延を実現する「ゲームモードPro

 ワイヤレス機能は、Wi-Fi6Bluetoothをフォロー。AirPlay 2Anyview Castといった機能にも対応する。2画面表示機能も対応しており、たとえば画面左半分では放送番組、右半分にはAirPlay接続を用いてiPhoneの画面を出力するといった使い方ができるようになった。

2画面表示に対応

 録画機能では、外付けHDD録画をフォローしており、放送番組を視聴しながら2番組の裏番組録画も可能。またドラマ番組など連続で録画したいコンテンツは、一度予約するだけで最終回まで毎週録画してくれる「簡単連続録画予約」、また自動でチャプターを打ってくれる「チャプター機能」も使用できる

 U8Rシリーズのチューナー数は、地上デジタル×3110度デジタル×3BS4K110CS4K×2。入出力端子は、HDMI入力×4基(eARC対応)、光デジタル音声出力×1基、ヘッドホン出力(ステレオミニ)×1基、LAN×1基、USB Type-A入力×2基を備えている。

U8Rシリーズのスタンド部

エントリークラスのU7Rシリーズは、新たにMini-LEDバックライトを搭載しており、その上に「広色域量子ドット」「輝度強化フィルム」「広視野角4K倍速液晶パネル」を組み合わせた構造となっている。2024年度モデル「65U7N」と比較して、新モデル「65U7R」では最大輝度が約87%向上しているという。HDRフォーマットはHDR10+/Dolby Vision/HDR10/HLGに対応する

Mini LEDバックライトの構造

上位機種と同様、映像エンジン「HI-VIEW AIエンジン PRO」が踏襲されており、「AIピクチャー」「AIサウンド」「AIシナリオ」「AIエネルギー」といった、画質・音質から省エネ機能まで、AI処理を用いた多彩な機能を使用できる。

スピーカーシステムは最大出力40W、左右のスピーカーとサブウーファーを組み合わせた2.1chシステムが採用されている。立体音響フォーマットはDolby Atmosに対応。

OSも上位機譲りの「VIDAA OS」を採用しているため、反応が速く快適な操作性はもちろん、先述した多数のVODサービスがプリインストールされ、さらに音声操作機能「VIDAA VOICE ハンズフリー」なども使用できるため、高い機能性を備えている。

U7Rシリーズのチューナー数は、地上デジタル×3110度デジタル×3BS4K110CS4K×2。入出力端子は、HDMI入力×4基(eARC対応)、光デジタル音声出力×1基、ヘッドホン出力(ステレオミニ)×1基、LAN×1基、USB Type-A入力×2基を備えている。

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