シャープ、補聴器の技術活用で“くっきり聞こえる”ネックスピーカー 「AN-SS3」

シャープは、テレビ視聴やウェブ会議などに活用できるとするウェアラブルネックスピーカー “AQUOS サウンドパートナー” 「AN-SS3」を7月22日に発売する。価格はオープンだが、税込19,800円前後の実売が予想される。カラーはブラック、ホワイト、ブルー、ピンクの4色。

テレビやパソコン、スマートフォンなどとワイヤレスで接続することで、それらの音声を耳元近くで聴けるネックスピーカー。約88gの軽量設計と連続約16時間のバッテリー駆動時間により、長時間快適に使用できるとしている。

同社の耳あな型補聴器「メディカルリスニングプラグ」の開発で培った音声調整技術を活用した「クリアボイスプラス」機能を搭載し、人の声がよりくっきり聞こえるように配慮した。さらに音が効率よく耳に向かうように設計したリフレクター構造も採用する。

本体には2つのマイクを搭載しており、周囲の雑音などを除去するノイズリダクション、および口元からの音声を集中的に収音するビームフォーミングに対応。これにより、電話やウェブ会議などにおいて、クリアな音声を相手に届けられるとしている。新たにマイクミュートボタンも備え、簡単にマイクをオンオフできる。

本体とペアリング済みの送信機を同梱し、送信機をテレビに繋げるだけで、すぐに使用開始できる。送信機はUSB Audioにも対応するため、パソコンやゲーム機に接続してすることも可能だ。本体と送信機の接続には、Bluetoothの新規格「LE Audio」の技術を用いた独自の通信方式を採用し、LE Audioのブロードキャスト機能により、1台の送信機に複数の本体の接続が行える。

また、本体は送信機以外のBluetoothデバイスと直接接続することができる上、2台の機器と同時接続できるマルチポイント接続にも対応。送信機の音声とBluetoothデバイスの音声とをワンボタンで切り替えられる。送信機以外と接続する場合の対応コーデックはSBCとAAC。

そのほか、本体表面に無機抗菌剤配合の塗料を採用。SIAA（抗菌製品技術協議会）が定める抗菌持続性、安全性の基準もクリアしている。連続再生時間は上記の通り約16時間で、充電時間は約2時間30分。本体の外形寸法は184W×185H×18Dmm、質量は88g。また、送信機の質量は約12gとなる。