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60周年記念モデル

オーディオテクニカ、ミズメ桜&越前塗ハウジングの“ウッドモデル”ヘッドホン「ATH-W2022」。税込132万円

公開日 2022/11/01 14:06 編集部:杉山康介
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オーディオテクニカは、同社の創業60周年記念ヘッドホン「ATH-W2022」を11月25日より一部販売店と公式オンラインストアにて限定発売する。価格は1,320,000円(税込)。限定生産モデルで、11月7日 10時より予約販売が開始される。

ATH-W2022

本年9月に創業60周年記念製品の第1弾として発表されていたモデルの詳細が明らかとなったかたち。同社の“ウッドモデル”14代目にあたり、ラインナップの中でも「最高の贅を極めた」としている。

ハウジング材として、ウッドモデル初代機「ATH-W10VTG」で使われていたミズメ桜を再び採用。美しい杢目と木そのものが持つ音響特性により、クリアな音場を再現しながら、伸びやかな音色を提供するという。

またハウジングには、1,500年以上の歴史を持つ伝統の漆塗り技法「越前塗」を実施。左側には日本の象徴といえる桜の花、右側には日本文化で平和の象徴として尊ばれてきた鳳凰が蒔絵で描かれており、空気に触れると色合いが変化することから時間の経過とともに変わっていく姿を楽しめるという。

ミズメ桜材に越前塗を施したハウジング

さらに蒔絵は職人の手描きなため、一台一台で味わいが異なっており、杢目とあわせて世界にひとつしか存在しないヘッドホンになるとしている。加えて本体には、ダイヤモンド彫刻によりシリアルナンバーと60周年ロゴが刻印される。

ダイヤモンド彫刻でシリアルナンバーと60周年ロゴを彫刻

ドライバーはバッフル一体型58mmドライバーを搭載。ユニット内のヨーク底部とポールに積層純鉄板を採用し、磁気の流れを整えることで、音の輪郭が一層際立ちかつてない透明感のある音を再生するとのこと。

また、センタードームに厚さ30ミクロン(0.03mm)の純チタンを用いることで、中高域の音に“芯”ができ、高域特性に優れる音質効果が発揮されると説明。振動板外周部にはDLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングを施したPEN(ポリエチレンナフタレート)材を採用し、剛性を高めている。

加えて、同社のハイエンドヘッドホン「ATH-ADX5000」「ATH-AP2000Ti」などに採用した技術「PAT.P」を、本モデル専用に最適化した上で搭載。バッフルダンパーとイヤーパッドの位置関係を見直しつつ、耳からハウジングまでの音響空間を1/3に仕切るポジションにボイスコイルを配置することで、音源に対して極めて自然な音場で、抜けの良い音を再生できるという。ボイスコイルには6F-OFCを採用し、精細な表現も追求した。

イヤーパッドとヘッドパッドには、世界初という和鹿の革を採用。縄文なめしの技法を用いて作られており、しっとり、ふっくらした感触で、今まで体験したことのない極上の装着感が得られるとする。また鹿革には汗の匂いがつきにくいなど自浄作用があるため、常に衛生的に使えるとしている。

和鹿の革を世界初採用

ケーブルは、6.3mmアンバランスケーブルと、4ピンXLRバランスケーブルの2本が付属。線材には高純度銅の7N-Class D.U.C.Cと6N-OFCを組み合わせ、極めて純度の高い伝送を可能にしたという。ともにケーブル長は3.0mで、ヘッドホン側コネクターはA2DCとなっている。

再生周波数帯域は5Hz-50kHzで、出力音圧レベルは98dB/mW、最大入力は2,000mW、インピーダンスは48Ω。質量(コード除く)は約450gとなる。

製品は上蓋に木曽檜、下部に白桐を用いた木製ケースに収納される。白桐は湿度コントロールや防虫性に優れ、ヘッドホンなどを保管するのに最適な木材のひとつとのことで、上蓋にも通気孔を設置することで保管性が高められている。また梱包材には美しいシボと光沢、伸縮性を兼ね備えた、伝統ある京都産のちりめん生地が採用されている。

木曽檜と白桐の収納ケースが付属

パッケージはほかの60周年記念モデルと同様、越前和紙を用いたスリーブのデザインを採用している。

ほかの60周年モデルと共通の越前和紙スリーブデザインのパッケージ

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