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関係者向けのプライベートショー

32chアンプや配信車などをアストロデザインがアピール。8K対応のIP伝送システムなど多数展示

2022/06/15 編集部:平山洸太
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アストロデザインは、業界関係者向けのプライベートショーを開催。8K対応の業務用機器をはじめとした様々な同社製品を展示した。

「TamaToon」

会場にはオーディオハートの22.2chスピーカー搭載チェア「TamaToon」が展示され、アストロデザインの32chマルチチャンネルパワーアンプ「PA-1853」と組み合わせたデモが行われた。先日のオーディオイベント「OTOTEN」での展示内容と同じセットで、パワーアンプは同イベントで初披露されたものだ。また今回の会場では、同じくオーディオハートの11.2chスピーカー内蔵モデル「VRS-1」の体験も行われていた。

「PA-1853」

「VRS-1」

パワーアンプのPA-1853は、8K放送の22.2chを再生するためHDMIのeARCに対応するほか、MADI/Danteといった業務向けの入出力を搭載した点もポイント。リモートボックス「RB-1853」を使用することで、各スピーカーの個別音量調整やミックス機能なども利用できる。

背面端子部

個別にスピーカーの音量調節ができる

同社として、オーディオ製品を手掛けるのは初めての取り組みであり、手探りの状態で進めているのだという。価格は275万円(税込)で、説明員によるとホームシアター用途で一般向けにも展開したいとのこと。

会場の屋外には、配信設備を搭載した車「Off-Grid Studio ATOM'S」が展示され目を引いていた。Inter BEE 2022でも展示されていたもので、トヨタの「ランドクルーザー 100」をベースに各種配信機材を組み込んでおり、4G LTEによる通信機能も搭載する。積んでいる機材はBlackmagic Design製のものが多いが、これは4G LTEでの伝送を考えて4K対応にした結果、アストロデザインの機材は8Kになってしまうため使えなかったという。

「Off-Grid Studio ATOM'S」

車の内部

プライベートショーでは8Kに対応した放送関連のソリューションも多数展示。その一つに、同社IPゲートウェイ「CD-5550」を2台組み合わせることで、8Kカメラで撮影した映像をJPEG XSによって圧縮し、映像のIP伝送に必要な帯域を抑える仕組みが紹介されていた。

IPゲートウェイ「CD-5550」

通常は伝送に40Gbpsの帯域が必要なところ、このシステムを使えば8Gbpsまで減らせるとのこと。JPEG XSはビジュアリー・ロスレスと言われており、見た目的な劣化が少ないことに加え、レイテンシーが低いことも特徴だという。

近年では放送用の映像は、同軸のBNCからIP伝送に切り替わってきているという。IPには時刻の同期を取る仕組みがないため、別途機械(PTPグランドマスター・クロック)を用いる必要があるものの、IP伝送だと市販のルーターでルーティングできるなどメリットが多いとのこと。そのためか、新しく放送局に導入する場合はIP伝送が一般的になってきているそうだ。

このIP伝送で8K映像を表示させるデモも行われていた。IPゲートウェイ「IG-5114」を主に使用したシステムで、上述のJPEG XSを用いたものと違い、非圧縮映像を低遅延で伝送するもので、8K/60pであれば1系統だが、4K/60pであれば最大4系統の伝送が行える。

IPゲートウェイ「IG-5114」

ほか、デジタルサイネージやスタジアム等の大型ビジョンでの利用を想定した、8K対応の映像表示システムのデモも実施。今年はじめに発売されたマルチメディアスキャンコンバーター「MC-2087」を使うことで、2枚の8Kディスプレイ(16K×4K)にテロップやアバターなどを重ねて表示できる。入力はSDIやHDMI 2.1に対応するほか、今後DisplayPortなども増やせるようにしたいとのことだった。

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