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金額は1,430億円、数量は2,569万枚

2021年の国内セル映像ソフト市場、最も売れたジャンルは「邦アニメ」。『鬼滅』映画も後押し

2022/03/17 編集部:松永達矢
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GfK Japanは、家電量販店、Eコマースを始めとする全国の映像ソフト取扱店の販売実績データを基に推計した、2021年のセル映像ソフトの販売動向を発表。金額は1,430億円で3年ぶりの前年超え、邦アニメジャンルが金額ベースで最大ジャンルになるなどの結果が表れた。

2021年のセル映像ソフト市場(DVD、Blu-ray、4K Ultra HD Blu-rayなど全て含む)の動向は、数量前年比3%減の2,569万枚、金額前年比2%増の1,430億円をマーク。数量こそ数字を落としているものの、金額は2018年以来3年ぶりの前年超えとなり、税抜き平均価格についても前年から5%上昇し5,569円となった。

市場全体の販売チャネル別金額構成比は、Eコマース68%、メディアストア19%、家電量販店4%と、Eコマースの拡大傾向が継続。ジャンル別の金額構成比では、初週で100万枚超と異例の売上となった『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』で盛り上がった邦アニメが、前年から11%ポイント伸長し33%となり、音楽に代わって最大ジャンルとなった。

映像ソフトジャンル別金額構成比

その一方で、前年まで最大ジャンルであった音楽は6%ポイント縮小し31%となっているほか、邦画は3%ポイント拡大し9%となった。

BDソフト市場(4K UHD BD含む)は、数量で前年比6%増の1,401万枚、金額で同12%増の920億円という結果に。税抜平均実売価格は前年から5%上昇し6,567円となり、より金額市場の伸び幅が大きくなった形だ。映像ソフトに占めるBDソフトの金額構成比は前年から6%ポイント拡大し65%となり、BDへのシフトは順調に進んでいるとの見方を示した。

こちらの販売チャネル別金額構成比は、Eコマース73%、メディアストア17%、家電量販店6%となった。ジャンル別金額構成比では、好調であった邦アニメジャンルの構成比が大幅に伸長し、BD市場においても最大ジャンルとなっている。なお、4K UHD BDソフトは2021年末時点で640タイトルを超え、27億円規模となった。

2022年度については、前年プラスとなった金額市場も含め再び減少傾向となるとの予測を立てているが、DVDソフトからBlu-rayソフトへのシフトはさらに進展し、特に4K UHD BDソフトのシェア拡大による市場活性化への貢献を期待したいとコメント。

また、映像配信市場はコロナ禍の巣ごもり需要もあり順調に拡大を続けていくとした上で、映像視聴ユーザーはフィジカルとデジタルを使い分けて併用するケースも増えていると見ており、セルパッケージの一定の需要は今後も維持されるとの展望を寄せた。

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