オーディオがお家時間を豊かにする

昭和歌謡でわかる音の表情や空気感の差 <販売店の声・売れ筋ランキング5月>

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PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純
2021年06月30日
各モニター店のご協力のもと提供している「月間売れ筋ランキング」。売れ筋データと共に届けられた、最前線からの熱い声をお届けする。

■お家時間を豊かにするオーディオ
5月は全体的には来店されるお客様が少なかった印象ですが、そうしたなかでも引きこもり需要が目につきました。「家にあるオーディオの音を良くしたい」「部屋の音響を改善したい」「家に居ることが多いので昔のオーディオを引っ張り出してみたところ、壊れていたので買い替えたい」などの理由で来店いただけました。高齢の方から少しずつワクチン接種が進んでいます。早く国民全体へと広がり、新型コロナの影響が改善されることを願っています。(Tsubaki Audio)

■昭和歌謡でわかる音の表情や空気感の差
都会では巣籠り需要、田舎では倉庫の整理による懐古需要、当店でもアナログ系のシステムを再稼働するためのメンテナンスの依頼が増えました。しかし、それも徐々に落ち着いてきた感じです。このようななか、あらためて思うのが70年代の録音テクニックの優秀さです。80年代を境に明らかに音が違います。“素の音”と言ってしまえばそれまでなのですが、70年代はボーカル、演奏、余韻も含めた背景の音など、すべての音の表情が豊かで、そこからは音の鮮度感や勢い、その場の空気まで感じられます。最近の録音スペックは当時よりもはるかに上位で、音も綺麗で凄みもありますが、皮肉にも綺麗にコントロールされ過ぎたためか、歌も演奏も表情が薄く、空気も感じないので窒息しそうになります。昭和歌謡が若い世代から人気が出ていることもよく理解ができますし、そこが希望の芽ではないかとも思います。当店の試聴デモでも昭和歌謡をよく利用するのですが、機器の違いが分かりやすく好評です。(シンフォマージ)

■イベント再開に大きな期待
オーディオでは高額アクセサリーやスピーカーシステム、中古品、アナログレコード関連のアクセサリーなどが好調です。一方、ビジュアルは相変わらずイベント開催ができないので今後の予定が立てられずに苦労していますが、各店でも徐々にコロナ対策に万全を期してイベントを再開する動きが見受けられることから、当店でも6月上旬にグレードの違うHDMIケーブル3機種を見比べられ、さらに、新しい8K規格の光HDMIケーブルとも比較が行えるように、メーカーから製品をお借りしました。コロナ禍でお客様がどのような判断をされるかわかりませんが、来店する機会が増え、需要の活性化につなげることができればと思います。現在、常連のお客様にCHORDのノイズポンププラグの貸し出しを行っているのですが、最初のひとつの購入をきっかけに高い確率でリピートされるなど大変好評です。

ビジュアルでは、お客様はプロジェクターに新製品が出ても、プレーヤーにも新製品が出ないと関心を示してくれない傾向が見受けられます。そこで、初めてプロジェクターを見に来られたお客様には少し時間をかけて、同じタイトルの映画を「Apple TV 4K(Netflix)」⇒「Ultra HDブルーレイレコーダーによるブルーレイ再生」⇒「Ultra HDブルーレイレコーダーによるUltra HDブルーレイ再生」⇒「Ultra HDブルーレイプレーヤー(専用機・DP-UB9000)によるUltra HDブルーレイ再生」と順にグレードアップしてご覧いただいています。Fire TV StickでAmazon Prime Videoが見られればいい。そんな人が多く、ブルーレイと Ultra HDブルーレイとの違いもよくわかっていない人が少なくないのが実情です。時間はかかりますが、丁寧に比較してご覧いただくことで、専用機の良さをご理解いただくことができます。AV専門誌でもこうした点を掘り下げるなど、もっと読者に関心をもってもらえるような記事を期待したいところです。(第一無線)

パナソニックのUltra HDブルーレイプレーヤー「DP-UB9000」。

■新店舗「ダイナミックスカスタマイズ光の森店」(熊本市)オープン
「STAY HOME THEATER」に対する関心も高まるなかで、さらに楽しいAVライフをご提案するために、6月15日に新店舗「ダイナミックスカスタマイズ光の森店」(熊本市)をオープンしました。JBLスピーカーを中心に、150インチスクリーン、ハイエンド4Kプロジェクター、5.1.6chサラウンドによる視聴システム、そして、“身体で感じる音楽システム”BODY SONICをソファーに設置しました。バンドのスタジオとしても使用するため、完全防音工事を施しました。ご来店お待ちしております。(ダイナミックスカスタマイズ)

6月15日にオープンした新店舗「ダイナミックスカスタマイズ光の森店」(熊本市)。

■ソニーとキヤノンの一騎打ち
ミラーレスカメラはソニーとキヤノンの一騎打ちになっており、ニコンの巻き返しに期待しています。レンズではズームはキヤノン、単焦点はソニーと、これまで発売されてきたラインナップがそのまま反映された結果が出ています、また、ソニー「Eマウントレンズ」はすでに一巡して、さらに趣味性の高いレンズに向かっています。一方、キヤノン「Rマウントレンズ」はまだまだこれからで、引き続き期待が持てます。オリンピックも開催の方向で進んでいるようですが、実際に開催され、多少なりとも観客が入ることになれば、双眼鏡や望遠レンズに期待ができます。ここまで来たら是非、コロナ対策に万全を期して盛り上げていきたいところです。(ヨドバシカメラ)

■ライバル不在のキヤノン「EOS R5/R6」
人気を集めるキヤノンのフルサイズミラーレス一眼カメラ「EOS R5」「EOS R6」の供給が安定してきており、他に強力なライバルが少ないなかで一人勝ちの様相を呈しています。そのようななか、一眼レフカメラに新製品を投入したのがペンタックスです。4月23日に「PENTAX K-3 Mark III」を発売し、レンズも含めて比較的好調な動きを見せています。ミラーレスへシフトする他メーカーとの差別化を積極的に打ち出したことが“強み”として捉えられているように思います。売れ筋ランキング上位には、値下げや限定の特価品など価格面からの施策が打たれた機種がちらほらと顔を出しています。仕方のないこととは言え、業界としては本来、各社が力を込めて投入した新製品が売れ筋上位を争うのが望ましい姿なのではないでしょうか。(フジヤカメラ)

デジタル一眼レフの新製品として人気を集める「PENTAX K-3 Mark III」。

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