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従来の約30万画素から大幅に高画素化

NHK、フルHD相当・約200万画素の裸眼3Dテレビを実現

2020/03/27 編集部:小野佳希
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NHKは、研究開発を進めている裸眼3Dテレビについて、独自の3次元映像表示方式「アクティナビジョン」によって、約200万画素というフルHD相当の裸眼3D映像表示が可能なシステムを開発した。

システムの外観

「アクティナビジョン」方式では、被写体からの光線を、水平・垂直に異なる位置(視点)から撮影した多視点映像で再現。この多視点映像の視点数と解像度を高めることで、見ている人が水平・垂直方向に動いた場合も、高精細で自然な3次元映像を表示できるという。

システムの原理

今回開発したシステムでは、72視点分の多視点映像を使用。さらに、画素ずらし機能を持つ8Kプロジェクターで、この多視点映像を高解像度化。そして、特殊な光学系を用いて、高解像度化された72視点分の多視点映像の光線の方向をずらして多重表示することで、これまでNHKが開発してきた約30万画素の3次元映像表示システムからフルHD解像度相当へと、大幅な高精細化を実現した。

3次元映像の表⽰例

なお解像度については、960×540画像を時分割で斜め半画素ずらし表示することで1920×1080相当にしている。今回のシステムでの画面サイズは15.4インチで、フレーム周波数は30Hz。

NHKでは「今後も、3次元映像の撮像や表示、圧縮符号化技術などの研究を進め、これまでにないリアルな視聴体験ができる3次元テレビの実現を目指します」としている。

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