鍛造+切削チタン製ハウジング採用

オーディオテクニカ、“世界初”パッシブラジエーター搭載ハイブリッド型イヤホン「ATH-IEX1」。約14万円

編集部:成藤 正宣
2019年09月19日
オーディオテクニカは、ダイナミックドライバー/BAドライバー/パッシブラジエーターによる世界初のハイブリッド構成を採用したイヤホン「ATH-IEX1」を、10月11日より発売する。オープン価格だが、140,000円前後での実売を想定する。

「ATH-IEX1」

フルレンジのφ9.8mm ダイナミックドライバー1基、通常のダイナミックドライバーから磁気回路を取り除き、空気振動によって動作するφ8.8mm パッシブラジエーター1基、超高域用のBAドライバー2基から成るマルチドライバー構造「PAT.P」を採用した、同社初のハイブリッド型イヤホン。また、パッシブラジエーターをまじえたハイブリッド構成のイヤホンとしても世界初のモデルだという。

同社初の試みが盛り込まれたハイブリッド型イヤホンとなる

ダイナミックドライバーとパッシブラジエーターは、真鍮製スタビライザーで向かい合わせに固定され、互いに押し引きするように同期して駆動する「デュアルフェーズ・プッシュプル・ドライバー」構造となっている。これまでにも同社“Sound Reality”シリーズ上位機種や、昨年発売の「ATH-CK2000Ti」などで採用されてきた、広い帯域で低歪の再生を実現するための構造だが、本機では片側をパッシブラジエーターとしたことで、低域の量感をより高めた。

ATH-IEX1のドライバー構成。ダイナミック/BA/パッシブラジエーターというイヤホンとしては世界初のハイブリッド構成で、独自のプッシュプル技術も採用。マルチドライバー化により、音の透明感や情報量が増したという

BAドライバーは高感度のユニットを2基搭載し、超高域を受け持つことで音の透明感や情報量の増強を図っている。また、すべてのドライバーは音の軸がまっすぐ揃うように配置され、まるで単一のドライバーが鳴っているかのような滑らかな音のつながりを実現したという。

チタニウムハウジングは、鍛造や切削加工など5つの工程を組み合わせて製造される

チタニウム切削ハウジングを採用する昨年モデル「ATH-CK2000Ti」(下)よりも複雑な曲面を描いている

ハウジングはチタニウムの塊から、切断、鍛造、切削加工など5つのプロセスを経て成形され、快適なフィット感が得られる形状にデザイン。装着スタイルは耳掛け式を採用している。ケーブルは耐久性と接続安定性に優れる同社独自のA2DC端子により着脱が可能。銀メッキOFCスターカッド線を採用するとともに左右のグラウンドを分離した、3.5mm アンバランスケーブル/4.4mm バランスケーブルが1本ずつ付属する。

ケーブルは耐久性と接続安定性に優れたA2DC端子を採用


その他、イヤーピースを取り付けるステムには段がつけられており、イヤーピースの深さを2段階で調節できる。イヤーピースはシリコン製の“ファインフィットイヤーピース” 4サイズ(L/M/S/XS)、形状記憶フォームイヤーピース“COMPLY” 3サイズ(L/M/S)を付属する。

ステムに設けられた段差によりイヤーピースの深さと装着感を調節可能。同社の“Solid Bass”シリーズなどで採用されていたデザインだ

ヒンジ付きの重厚なケースが用意されている

再生周波数帯域は5Hz〜50kHzで、日本オーディオ協会が認定するハイレゾロゴも取得。感度は102dB/mW、インピーダンス5Ω、最大入力は3mW。質量は約19g。

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