ゲーミングモニターやスマートホームも展開

<IFA>LGが2画面スマホ「LG G8X ThinQ」発表。8K有機EL/8K液晶テレビも披露

折原一也
2019年09月07日
ドイツ・ベルリンで開催中のIFA 2019。LG Electronicsのブースでは、最新スマートフォン、8Kテレビ、スマートホーム製品が出展されている。

例年通り湾曲型有機ELパネルが出迎えるLGブース

2画面になるハイエンドスマホ「LG G8X ThinQ」と「LG Dual Screen」

今年のIFAの目玉の1つと呼べる製品が、LGの最新スマホ “Gシリーズ”「LG G8X ThinQ」と「LG Dual Screen」だ。

「LG G8X ThinQ」と「LG Dual Screen」の組み合わせ。同一サイズの有機ELディスプレイによる2画面に

会場では一つの製品のように展示されているが、元は6.4インチの2,340×1,080ドットの有機EL画面を搭載したスマホ LG G8X ThinQと、USBケーブルで接続する同じ6.4インチの2,340×1,080ドットの有機ELディスプレイ・アクセサリーLG Dual Screenの組み合わせ。専用の画面つきケースにLG G8X ThinQを装着することで2画面スマホとして使えるという構造のため、縦向きに開いた状態では大きなラインが入ることになる。

スマホとケースはUSB-Cにより接続する

「LG G8X ThinQ」はAndroid 9.0 Pieを搭載。実際に操作をしてみると、2画面でブラウザ+YouTube、ブラウザ+ブラウザ、ブラウザ+ゲームなど様々な組み合わせの動作が確認できた。YouTubeを2画面など、同じアプリを両方で立ち上げようとすると片側のみ動くことになるが、それ以外はゲームを2画面でプレイするような形も可能。例えば、ゲームや動画を表示しながら他のサイトで調べたりといったPC的のウィンドウに近い操作感がスマホで実現できる。

ヌルヌルと動くタッチ操作で自由にアプリを起動できる

ゲームも2画面で別々のタイトルをプレイ可能


片方の画面にYouTubeを表示しながら、もう1画面で操作も

ブース内では様々な使い方提案がなされていた

LG G8X ThinQのスペックは、Snapdragon 855にRAM 6GB、ストレージ128GBとハイエンド仕様。1,200万画素のリアカメラ、3,200万画素のフロントカメラ、バッテリーは4,000mAhを内蔵している。生体認証はインディスプレイ指紋センサーを採用。LG G8X ThinQの本体サイズは159.3×75.8×8.4mmで、重さは192g。LG Dual Screenを取り付けると合計で226gとなる。今回、価格の発表はなかったが、2019年Q4で発売予定とのこと。

「LG Dual Screen」を付けたまま折りたたみも可能

8Kテレビはライバルとの画質競争に突入へ

AV機器では、世界初の8K有機ELテレビである88インチ “LG SIGNATURE OLED 8K TV”「88Z9」と、75型の8K液晶テレビである “LG 8K NanoCell TV” 「75SM99」を米国、英国、オーストラリア、ドイツ、フランスで発売すると発表した。

8K有機ELテレビの88型モデル “LG SIGNATURE OLED 8K TV” 「88Z9」

有機ELモデルのLG SIGNATURE OLED 8Kは、ほぼベゼルのないディスプレイのミニマリストデザインで、統合80Wのスピーカーシステムを搭載。75インチ液晶モデルの8K NanoCell TVには、LGの “Nano Displayテクノロジー” を搭載した液晶パネルを採用して純度の高い色再現を実現。さらに、8Kに最適化された全面直下型LEDバックライト “Full Array Local Dimming Proテクノロジー” による高コントラストも実現している。

75型の8K液晶テレビである”LG 8K NanoCell TV”「75SM99」

映像エンジンはいずれも第2世代 “α9 Gen 2 8K Inteligent Procescer” を採用。8Kアップスケーリングにも対応している。

グローバルの発売発表にあたり、LGが改めて強調しているのが8Kテレビの高画質。LGは薄型テレビの高画質基準としてInformation Display Measurements Standard(ICDM/ディスプレイ測定方法委員会)によって確立されたInformation Display Measurements Standard(IDMS/情報ディスプレイ測定標準)を指標としている。

IDMSでは、8Kパネルの7,680x4,320というピクセル数だけでなく、隣接するピクセルを区別できるかを基準としてコントラスト変調(CM)測定を定義。ICDMではテレビディスプレイは、画像の最小CM値が25%、テキストは50%が基準値だ。LGの発売するLG SIGNATURE OLED 8KとLG 8K NanoCell TVの両方が90%の範囲のCM値を達成しているものとして、LGブースでは他社製の8Kモニターと並べてリアルタイムでカメラで計測するデモンストレーションが行わていた。

他社製の8Kテレビと並べたデモンストレーション

隣接するドットのセパレーションやコントラストを拡大表示

欧州ではすでに発売中のモデルだが、超短焦点プロジェクターの “CineBeam Laser 4K” 「HU85LA」も出展。2,500ルーメンの輝度にレーザー光源の2万時間駆動、18cmまで近づけられる設置性とファブリックを使ったインテリアに馴染むデザインは、超短焦点プロジェクターとして期待できるモデルだ。

超短焦点プロジェクターの “CineBeam Laser 4K” 「HU85LA」

ゲーム向け「UltraGear 1ミリセカンド IPS NVIDIA G-SYNCゲーミングモニター」

LGはPCゲーミングモニターも出展。 “UltraGear 1ミリセカンド IPS NVIDIA G-SYNCゲーミングモニター ” として「27GN750」「27GL850」「38GL950G」を発表した。eSportsなどに取り組むゲーマーに向けて特別設計したモデルで、欧州、北米で2019年第4四半期に発売される。

ゲーミング用のPCモニターを発表

なかでもゲーム性能を重視したモデルが27GN750で、画面解像度はフルHD解像度ながらグレーツーグレー(GTG)モニターで最速クラスのリフレッシュレート240Hzを達成。HDR信号はHDR10をサポートし、NVIDIA G-SYNC、Adaptive-Syncによる低遅延を実現している。色空間はDCI-P3を99%カバーする設計だ。

「27GN750」はリフレッシュレート240Hzで動作

38GL950Gはシネマスクリーン仕様のWQHD+(3,840×1,600)で、リフレッシュレートは175Hz、VESA DisplayHDR 400にも対応している。中間サイズになる27GL850はQHD(2,560×1,440)の画面サイズで、リフレッシュレート144Hz駆動にまで対応する。

「38GL950G」はVESA DisplayHDR 400対応で表示画にこだわるモデル

スマートホームは「Vision Sensor」「LG ThinQ Fit」も初披露

最後にスマート家電関連の内容も紹介していこう。独自のAIプラットフォーム「LG ThinQ」はパーソナライズが進められており、家、モバイル、そして自動車といった領域をつなげ、リラックスできる空間にしていくというのがコンセプト。

LGのCTOであるI.P. Park氏が披露した「Vision Sensor」

プレゼンテーションで初披露されたアイテムが “Intelligent Processor AI” を搭載した「Vision Sensor」だ。LGによる衣類ケア家電である「LG styler」に取り付けるセンサーで、LG styler内で衣類を撮影して、クラウドに送信。クラウド経由で衣服の素材を判別するVISION PACKという機能を利用でき、最適なモード選択の助けとなる。

LG styler内に取り付けて画像から生地を判別

もう一つ初披露されたアイテムが「LG ThinQ Fit」。3Dカメラを内蔵したスマートミラーで、人の体をスキャンして体型を測定、画面に映し出したアバターを操作して洋服を選べる。ただの着せ替えだけでなく、服の寸法も正確に登録されいることがポイントで、体の部位できつい所、ゆるい所を緑から赤の色で表示できる。

3Dカメラで体型を測定する「LG ThinQ Fit」

イベントで上映されていたスマホ画面で表示している様子も上映されており、オンラインの通販等に向けたソリューションとしても考えられそうだ。

画面上で着せ替えができるだけでなく、キツい部分なども確認できる

関連記事