吉田CEO/高木執行役/ソニーモバイル岸田社長がプレスカンファレンスに登壇

<IFA>ソニー吉田CEOらが語る戦略と展望。カギは「リアリティ」と「リアルタイム」

編集部:小野佳希
2018年08月31日
ソニーは、現地時間8月31日からのIFA2018正式開幕に先駆けてプレスカンファレンスを開催。今年4月1日付けで新たなCEOとなった吉田憲一郎氏らが、新製品の発表や同社の思想を語った。


プレスカンファレンスには吉田氏のほか、執行役EVPの高木一郎氏、ソニーモバイルコミュニケーションズ代表取締役社長の岸田光哉氏が登壇。3人のスピーチに登場した共通のキーワードが「リアリティ」と「リアルタイム」だ。

ソニー 吉田CEO

映像も音も高いリアリティを届けると説明

「リアリティ」とは、映像では4KやHDR、音ではハイレゾやノイズキャンセリングを始めとする技術で質を追求しているということ。別項でレポートしているように、新映像プロセッサー「X1 Ultimate」を搭載した新4Kテレビ“MASTERシリーズ”「AF9」「ZF9」や、超弩級デジタルオーディオプレーヤー「DMP-Z1」、有機ELディスプレイ搭載スマートフォン「Xperia XZ3」を始めとする大量の新製品群では、いずれも画質や音質で“リアリティ”をユーザーに届けるものであるとアピールした。

4K有機ELテレビ「AF9」と4K液晶テレビ「ZF9」の“MASTERシリーズ”を発表

Xperia XZ3はソニーグループの技術を集結させた製品だとアピール

そして「リアルタイム」が重要なのは、インターネット配信が当たり前になり「プレミアムなコンテンツをいつでもどこでも楽しめる時代になった」(高木氏)から。「ゲームでのオンライン多人数プレイなどはまさにリアルタイムの価値と言える」(吉田氏)などと語り、高品質な製品によってリアリティをリアルタイムに届けていくとした。

ソニー 高木氏

また、吉田CEOは「Getting Closer to People」というキーワードも紹介。コンシューマー製品でユーザーに近づくだけでなく、業務用カメラやセンサー技術などでクリエーターにも近い位置でソニーが活躍する企業であると語る。

ユーザーにもクリエーターにももっと近づいていく

プロ向け製品では例えば、スポーツの一瞬を正確に切り取るカメラ“α”や、スタジアムの色彩の深さやダイナミックレンジの高さを正確に捉えて表現できる8Kカメラなどが挙げられる。さらには、傘下のHawk-EyeによるVAR(ビデオ・アシスタント・レフリー)やゴールラインテクノロジーが先ごろ開催されたサッカー・ワールドカップでも活用されたことも紹介した。吉田CEOは「スポーツもまさにリアルタイムエンターテイメントだ」とも述べた。

さらに、高精細な映像を撮影できるセンサーや機材、その映像を離れた土地にも届けられるストリーミング技術、および高精細な大型ディスプレイといった製品の数々で医療分野にも貢献できるとコメント。来るべき自動運転時代に向けてもソニーのセンシング技術などが重要になることをアピールした。

人間の眼を超える解像度や感度、高いダイナミックレンジを実現させる技術が来るべき自動運転時代にこそ必要とされると説明

また、5G技術にも積極的にコミット。「5Gでクリエーターとユーザーの距離をさらに近くする」(岸田氏)とした。

ソニーモバイル 岸田氏

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