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6年ぶりに配当も実施

シャープ、'17年度は10年ぶりに全四半期で最終黒字。最終損益も大幅黒字に転換

公開日 2018/04/26 18:01 編集部:小野佳希
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シャープは、2017年度通期の連結業績を発表。10年ぶりに全四半期が最終黒字となり、最終的な純利益が702億円と黒字転換したことなど、業績が前年度から大幅に改善した。


売上高は、アドバンスディスプレイシステムなど全セグメントの売上が増加し、前年度比18.4%増の2兆4,272億円。営業利益は901億円(前年度比44.3%増)、経常利益が893億円(前年度比256.3%増)。純損益では、前年度が248億円の赤字だったのに対し、2017年度は702億円の純利益を計上した。

セグメント別の売上高は、アドバンスディスプレイシステムが1兆856億円(前年度比29%増)、スマートホームが6,079億円(前年度比10.4%増)、スマートビジネスソリューションが3,311億円(前年度比4.2%増)、IoTエレクトロデバイスが4,915億円(前年度比18.8%増)。アドバンスディスプレイシステム分野では、液晶テレビやタブレット向けならびに車載向けの中型液晶、スマートフォン向けの小型液晶の販売が増加したという。

利益は年間を通じて順調に推移。リーマンショック前の2007年度以来10年ぶりに全四半期が最終黒字となった。そして今期は2011年度以来6年ぶりに配当を実施する。

なお、今年4月からスタートした2018年度も中期経営計画に沿って順調に進捗しているとアナウンス。2018年度通期の連結業績についても、売上高および各利益が、好調だった2017年度をさらに大きく上回る見込みという。売上高で2兆8,900億円(19.1%増)、営業利益が1,100億円(22.1%増)、純利益が800億円(13.9%)を見込んでいる。

市場動向を鑑みて、中期経営計画策定時に比べて、より保守的な想定為替レートを設定するが、その前提でも売上高、利益ともに中期経営計画の想定を確保する見込みだとしている。

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