メジャーアップデートで

アップルの動画編集ソフト「Final Cut Pro X」、360度VRやHDR映像の編集に対応

編集部:小澤貴信
2017年12月15日
アップルは、ビデオ編集アプリケーション「Final Cut Pro X」について、360度VRビデオ編集、先進的なカラーグレーディングツール、HDR映像への対応を含む新機能を追加したメジャーアップデートを行った。

Final Cut Pro

8Kビデオの編集にも対応したiMac Pro(関連ニュース)の処理能力を活用するべく最適化を行い、Final Cut ProではMacとして初となる、フル解像度の8Kビデオを編集できるようになった。

360度VRビデオについては読み込み・編集・書き出しに対応したほか、SteamVRに対応したヘッドセット「HTC VIVE」を接続することで、編集中のプロジェクトをリアルタイムで確認できるようになる。Final Cut Proに加えて、関連アプリケーションであるMotionとCompressorも360度ビデオに対応した。

また360度のタイトルを2Dや3Dで簡単に追加できるほか、ブラーやグローといった没入型のエフェクトを加えたり、視覚コントロールを使って水平を正したり、正距円筒図法のパノラマビデオに映り込んだカメラリグを除去したりといったことが可能となる。

プロ仕様のカラーグレーディングのためのツールも追加。独自のカラーホイールには、色相、彩度、明るさを調節するコントロールが内蔵される。カラーカーブでは細かいカラー調整が可能で、複数のコントロールポイントを使って特定のカラー範囲を目指したり、スポイトで特定のカラーを抽出してホワイトバランスを手動で合わせたりすることが可能だ。DaVinci Resolveのような定番のカラーグレーディングアプリケーションや、PremiumBeat、Color Grading Centralといったウェブサイトから入手したカスタムLUTを適用することも可能となっている。

HDR映像の編集にも対応

HDRフォーマットにも対応。編集中のビデオは、最大10,000nitの輝度レベルに対応するI/Oデバイスを通じて、HDR対応モニターにビデオ出力することができる。また、新しいカラーグレーディングツールはHDRとSDR両方のビデオに対応しており、トーンマッピングを設定することで、HDRを簡単に放送用のSDR出力に変換できる。

そのほか、iPhoneやiPadで作成したiMovieプロジェクトをFinal Cut Proに簡単に読み込んでの高度な編集やオーディオ作業、モーショングラフィックス、カラーグレーディングを実行可能。HEVCおよびHEIFをサポートにしたことで、各方式で圧縮されたビデオと写真をアップルのデバイスから読み込んで編集することが可能となった。

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