環境面・安全面にも配慮

パナソニック、プラズマディスプレイ技術の応用で業界最高の断熱性を持つ真空断熱ガラスを開発

編集部:押野 由宇
2017年12月06日
パナソニック エコソリューションズは、パナソニックが従来保有していたプラズマディスプレイパネルの開発・製造技術を応用することで、約6mmの薄さで業界最高クラスの断熱性能を有する真空断熱ガラスの開発および量産化に成功したことを発表した。

真空断熱ガラス

総厚約6mmのガラスとしては業界最高クラスの断熱性能である熱貫流率(Ug値)0.7(W/m2・K)を実現。これは、空気よりも熱伝導率が低いため、複層ガラスに封入することで高い断熱性能が得られるアルゴンガス入り総厚約3cmのトリプルガラスと同等以上の断熱性能となる。

同社では真空層内で発生するガスを吸着する薄型のガス吸着剤や、2枚のガラス間に0.1mm程度の隙間を形成する低熱伝導性材料などを新開発することで、優れた断熱性能を持つ真空断熱ガラスを実用化。さらに独自の工法により、ガラス表面から真空空間を形成する際に必要な排気孔の封止部を排除し、フラットですっきりとした製品外観を実現したとしている。

また、有害物質として規制されている鉛を一切使用しないなど、環境面・安全面も考慮されている。今回開発された真空断熱ガラスは、米国エネルギー省の規制強化対応として、パナソニックの完全子会社である冷凍・冷蔵ショーケースメーカー「ハスマン社」のコンビニ・スーパー向け屋内用自動ドアのガラスに先行納入される。

導入イメージ

同社は「持続可能な社会の実現に向け、パリ協定にみられるような国際的エネルギー規制の高まりに伴う、国内外の断熱事業への展開を目指す」とアナウンスしている。

関連記事