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東京モーターショーに参考出展

マクセル、複数の人がそれぞれの視点からの立体像を見られる裸眼3Dディスプレイ

2017/10/24 編集部:小野佳希
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マクセルは、複数の人が裸眼のまま360度方向からそれぞれの視点に対応した立体像を観ることができる「Glasses-free 3D-Display」を開発。試作機を東京モーターショー 2017の日立グループブースに参考出展する。


光線の拡散を制御するための特殊な微細形状を表面に設けた円錐状スクリーンに対し、複数のプロジェクターからの投写映像を同期させて重畳投写。これにより、スクリーン内にリアルな立体像を再生するという仕組み。

3D-Display 光学系の構成(視野角50度の場合)

マクセルが開発した独自の3D光学系によって、光線密度を従来比3.5倍と高めた光線群を生成し、それにより立体像の解像度を大幅に向上させるとともに、立体像のサイズも拡大した。これにより、裸眼のまま異なる方向からリアルな立体像を観ることができるという。

なお、本方式による立体像の見え方を検討するために、試作機は視野角を50度としているが原理的には360度に拡張することが可能。また、コンテンツ生成技術と組み合わせ、動画再生も行える。

なお、この裸眼3Dディスプレイは、国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)ユニバーサルコミュニケーション研究所の「fVisiOn」を基に、マクセル独自の光学技術と映像技術を組み合わせたもの。これによって浮遊感を向上させ、よりリアルな立体像表示を可能にしたという。

マクセルでは、今後この3D-Displayの実現技術をデジタルサイネージや車載映像表示システムなどの分野へ展開していくとしている。

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