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ソニー社員がBD開発・普及で紫綬褒章受章

公開日 2016/04/28 14:50 編集部:小野佳希
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ソニーは、同社でブルーレイディスクの開発に携わった社員である柏木俊行氏に対し、2016年春の褒章において紫綬褒章が授与されることになったと発表した。

紫綬褒章は科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術分野における優れた業績等に対して表彰されるもので、この度の受章はブルーレイディスクの基本構造と製法の開発に関する業績が評価されたもの。

大容量に適したディスク構造と製法の開発によりブルーレイディスクの量産化を実現し、高精細で美しいハイビジョン映像等の記録媒体として同方式のディスクが広く用いられ、また、それによりハイビジョンコンテンツが全世界に広く普及することに貢献した業績が高く評価されたという。

BDの開発にあたっては、光ディスクの大容量化を実現するための新たなディスク構造が必要となった。今回受章した開発において考案された技術では、CD、DVD との互換性を保ちながら必要とする容量を実現するため、レーザー光が透過するカバー層の厚さを0.1mm まで薄くした。薄くすることにより屈折した光でも正確に焦点を結べるようになったため、ディスク表面のわずかなゆがみにも強く、DVD の記録再生レーザーのスポットサイズに比べ、高開口数(NA=0.85)の対物レンズと青紫色のレーザーの組み合わせにより、約5 分の1のスポットサイズでの記録再生が可能になった。

また、この構造のディスクの製造に向けて、特別な紫外線硬化樹脂を用い、スピンコート(回転延伸)という技術を応用した製法を考案したことによって、ブルーレイディスクの量産化が実現した。これらの点を評価され、今回の受章につながったという。

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