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4K/8K放送に向け、DpaとNexTV-Fが合併した「A-PAB」が4月1日発足へ

2016/03/04 編集部:杉浦 みな子
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Dpaの臨時総会が2月26日に開催され、一般社団法人次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)との合併が承認された。これにより、4月1日に一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB)が発足することが決定した。

Dpa臨時総会のようす

Dpa 福田理事長

NexTV-FがDpaに4月1日付けで吸収合併されることは、既に2月24日時点で発表されていた(関連ニュース)。NexTV-Fの社員総会の承認決議は先行して2月22日に終了しており、今回のDpa 社員総会の承認決議をもって正式決定し、同時にA-PABの発足が決定した形だ。

臨時総会は議決権を有する正会員223団体のうち103団体が出席、委任状による参加が45団体、書面表決による参加が47団体で、あわせて195団体の参加によってスタート。議長に(株)テレビ東京の阿部真人氏が選出され、議事録署名人には(株)TBSテレビの井川泉氏、シャープ(株)の岡村憲優氏がそれぞれ指名された。

阿部議長(テレビ東京)

審議事項は第1号議案「一般社団法人次世代放送推進フォーラムとの合併について」、第2号議案「合併に伴う規定の変更について」、第3号議案「合併に伴う役員の選任について」の3つ。

土屋円専務理事は、「合併に至った経緯をはじめ、デジタル放送推進協会を存続法人とすること、また新団体の名称を一般社団法人放送サービス高度化推進協会、英語名 The Association for Promotion of Advanced Broadcasting Services、略称A-PABとすること」などを記した定款等の規定の変更について説明した。審議の結果、第1号議案から第3号議案は異議なしと認められ、原案の通り承認された。

Dpa 土屋専務理事

続いて「合併に伴う規定の新設、変更等について」、「2016年度事業計画及び収支予算について」の報告が行われた。事業計画では土屋専務理事の他、石田昭彦常務理事、木村政孝理事が説明に加わり、4K/8Kテレビ放送など「放送サービスの高度化」を確実に実現できるよう送受信環境を整備すること、「高度化」のためのコンテンツ制作やサービスを構築すること、視聴者への周知広報を実施することを中期的な事業の柱とすることを提示した。

その上で2016年度は「放送サービスの高度化」に関わる技術仕様の検討、検証、評価、および仕様の実用化に向けて、BSによる4K8K試験放送を開始すること等の説明が行われた。上述の通り、報告事項は了承され全ての議事が終了した。

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