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女子W杯PVは横浜と埼玉の2会場

NHK、BSを使った8K伝送実験を技研公開で一般公開。サッカー女子W杯の8Kパブリックビューイングも

公開日 2015/05/14 18:08 編集部:小野佳希
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NHKは、5月28日から開催する「第69回技研公開」において、渋谷の8K信号を現行のBS放送で使用している放送衛星を経由して送受信する8Kスーパーハイビジョンによる衛星放送実験を世界初公開する。また、6月にカナダで開催される「FIFA 女子ワールドカップ2015 カナダ大会」を8K撮影し、日本国内で生中継でのパブリックビューイングも行う。


「技研公開」は、世田谷区砧にあるNHK放送技術研究所の研究成果を一般に公開するイベント(昨年のレポート記事)。今年は5月28日(木)〜31日(日)の4日間に渡って開催し、8Kやハイブリッドキャストを始めとした、放送に関する様々な技術のデモを行う。

前述の「8Kスーパーハイビジョンによる衛星放送実験」では、2016年の8K試験放送を想定した実験として、渋谷のNHK放送センターから送信した8K信号を、現行のBS放送で使用している放送衛星を経由して技研公開の会場で受信。「放送局から家庭での受信まで、8K放送を実現する技術要素を組み込み、来年に迫る8K試験放送に向けた準備状況を体感いただく」としている。

なお、実験においては符号化装置(次世代映像符号化方式HEVC)により、72Gbpsの8K映像信号を85Mbpsに圧縮し、新開発のリアルタイム復号装置で復号。符号化・復号装置は、MPEG-4 AACに対応した22.2マルチチャンネル音響の符号化・復号機能を備えているほか、映像と音声を1つの信号として伝送するための多重化方式MMTを採用している。また、衛星伝送の変調方式に16APSKという高効率の伝送方式を用いることで、約100Mbpsの伝送を実現している。

「FIFA 女子ワールドカップ2015 カナダ大会」の8K撮影は、「日本×カメルーン戦」や決勝戦を含む10試合で実施。このうちの一部でライブパブリックビューイングを実施し、「女子サッカー最高峰の試合を、世界最高の超高精細映像と立体音響であたかもスタジアムにいるかのようにお楽しみいただける」としている。

日本国内でのパブリックビューイングの会場は横浜市の「イオンシネマ 港北ニュータウン」と、川口市の「SKIP シティ 彩の国ビジュアルプラザ」の2箇所で、開催スケジュールは下記の通り。なお、カナダとアメリカでも8Kパブリックビューイングを行う。

6月9日(火) 8:30  「アメリカ×オーストラリア」
6月13日(土) 11:00  「日本×カメルーン」
6月22日(月) 8:30 「A組1位×CDE組3位の上位」
6月24日(水) 11:00 「C組1位×ABF組3位の上位」
6月28日(日) 5:00 「準々決勝」【録画上映】
7月 2日(木) 8:00 「準決勝」
7月 6日(月) 8:00 「決勝」
※時間はキックオフの日本時間
※「アメリカ×ナイジェリア」はSKIP シティ 彩の国ビジュアルプラザのみ

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