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<IFA>今年のキーは「スマートコネクティビティ」と「Ultra HD」ー メッセ・ベルリン カンファレンス詳報

公開日 2013/09/05 07:40 ファイル・ウェブ編集部:小澤麻実
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4日13時からは、IFAを主催するメッセ・ベルリンによるオープニング・プレスカンファレンスが開催。今年のイベントの見所などが紹介された。

まず冒頭、ドイツ民生通信エレクトロニクス協会(gfu)のHans-Joachim Kamp氏が登壇。「全世界を取り巻く経済情勢は厳しいが、2013年後半からは回復傾向に向かうだろう」と見込む同氏。コンシューマーエレクトロニクス市場は各国で微増するとの見込みを示した。というのも、テレビ受像機の売り上げは昨年比で減少したものの、スマートテレビ/3Dテレビ/スマートフォン/タブレットPCなどは大きく伸びているのだという。

またKamp氏はIFA2013のハイライトを「スマートコネクティビティ」と「Ultra HD(4K)」と紹介。「スマートコネクティビティは、コンシューマーエレクトロニクス市場のみならず、ホームアプライアンスやスマートホームにとっても重要な要素。そしてUltraHD(4K)は、次のブレイクスルーとなる技術だ」と語る。

gfu Hans-Joachim Kamp氏

スマートテレビなどが成長傾向にあるという

「IFAはグローバル/西欧/中国の3つの重要な市場の商戦期前というベストな時期に開催され、市場に強い刺激を与えることができる。事実、IFA2012では期間中の受注総額が38億ユーロにのぼった。また、世界中から集まったプレスによって製品情報が報道されることもメリット。さらに、『medienwoche@IFA』や『SmartHome@IFA』、『TechWatch』などで、テレビや周辺機器、プラットフォーム、4Kなどについての情報を集め知識を深めることができることもポイントだ」と語った。

続いてZVEI(ドイツ電機工業会)のチェアマンであるReinhard Zinkann氏が登壇。ホームアプライアンス分野に於けるIFA2013年のキーになるトピックは「スマート家電」「スマートホーム」「コネクティビティ」だと説明した。「消費者の志向やソーシャルトレンド、技術などが変わってきている。たとえば欧州市場で販売される洗濯機のうち50%以上の製品がA+++もしくはA++(省エネ性能を表す指標)を取得。その他製品についても、デザインやスマートフォン連携などが重要な要素になっている」(Zinkann氏)とのことだ。

ZVEI Reinhard Zinkann氏

最後に、メッセ・ベルリン社COOのChristian Goeke博士が登壇。「出展面積は昨年比2%増加し、追加スペースを用意したほど。トレンドが集結する場としてメディアやディーラーからの注目も高まっており、2012年は70カ国・約5,000人のプレス、全世界45,000人以上のトレードビジターが来場した」と語る同氏。現在南門には新ホール「City Cube」が建設中。多くの展示ホールやカンファレンスルームが用意される同ホールは2014年の完成を予定。完成後は、これまでのIFA全体のホール構成についても見直していく考えだという。

メッセ・ベルリン社COO Christian Goeke博士

2014年完成を予定する新ホール「City Cube」

「大手メーカーによるプレスカンファレンスや、最新知識展示や識者によるディスカッション、TEDとのコラボなども実施。先端技術を紹介するTechWatchでは、未来の製品開発へのヒントを発見することができる。いまやIFAは世界有数のイベントになっていると言えるだろう」と続けた。

そのほか、アーティストによるライブやオクトーバーフェストといったイベントも用意していることもアピールした。

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