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バーチャルハイなど機能面も充実

ソニー、9.1ch化しネットオーディオ機能を高めたAVアンプ「TA-DA5800ES」

2012/09/03 ファイル・ウェブ編集部
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ソニーは、9.1ch AVアンプ「TA-DA5800ES」を11月10日に発売する。価格は273,000円(税込)。

TA-DA5800ES

TA-DA5700ESの後継機で、内蔵アンプを7.1chから9.1chに増やしながら、さらなる音質向上を図った。

本機のシャーシとレイアウトはTA-DA5700ESと基本的には同一。パワーアンプには、5700ESの第3世代「広帯域パワーアンプ」をさらに改良し、9.1ch化した第4世代の「広帯域パワーアンプ」を搭載した。

■ネットワークオーディオの機能と音質を向上

ネットワークオーディオの音質と機能を向上させたのが大きな特徴。従来通り4ポートの独自スイッチングハブを備え、PCやNASを直接本機に接続できることはもちろん、機能面の充実も図り、従来は192kHz/24ビットのWAV/FLAC音声は2chのみの対応だったものを、本機は5.1chの192kHz/24ビット音声まで対応させた。

またネットワークオーディオでは、「LANポート・アクティベーション」機能を搭載。使わないポートをオフにでき、これによって使用していないポートがノイズを増幅することによる音質劣化を抑制している。

USB-DAC機能も装備。独立した基板として設計し、搭載した。従来は96kHzまでの対応だったが、新たに192kHz/24ビットに対応した。またアシンクロナスモードでの動作にも新たに対応。なおWindows用には、AVアンプ専用のASIOドライバーを提供し、ビットダイレクト伝送を実現する。

なお、AirPlayには対応していない。

そのほか細かなところでは、新たに自社開発した高純度な音質用ハンダを採用。ベースの錫の純度を3Nから4Nに変更し、さらに音質的に好ましくない微量元素の少ない素材を選定し、また逆に、音質的に好ましい元素は最適な濃度で配合したという。

■センタースピーカーリフトアップ機能など新機能を搭載

機能面では、バーチャル・フロントハイモードを新搭載。フロントハイ用スピーカーが設置されていない場合でも、仮想的にフロントハイの音を生成できる。

また、センタースピーカーの音を、オフ/1〜10の計11段階でバーチャルにリフトアップする「センタースピーカーリフトアップ」機能も搭載。これとバーチャルフロントハイ機能を組み合わせ、高さ方向の広がりを増す「ムービーハイト」、ボーカルの音が画面中央に来るよう調整できる「ボーカル・ハイト」などの機能も利用できる。

またLFEタイムシフト機能を新たに装備。LFEを出力するタイミングを±20msecの範囲で手動調整できる機能だ。

■3つの「コンサートホールモード」を搭載

そのほか音場モードでは、新たに「コンサートホールモード」を搭載。これまでコンサートホールの音場は、ベルリンフィル・ハーモニックホールしか名前が表示されなかったが、本機では新たに「Concertgebouw Amsterdam」「Musikverein Vienna」の2ホールを加え、3つの有名ホールのモードが選択できるようになった。

3モードはいずれも8ポイントマイクによる測定を行い、残響や反射成分を分析し、音場を再現した。これら3モードはステレオ音源をマルチチャンネル音場に改良する。たとえばベルリンフィルのデジタルコンサートホール(DCH)は2chだが、ベルリンフィル・ハーモニックホールモードを選択することで、マルチチャンネル再生が行われる。効果はLOW/MID/HIGHの3段階で調整が可能だ。

さらに新機能として、「サウンド・オプティマイザー」も搭載。音圧ラウドネス特性補正を精密に行うことで、D.C.A.C.機能で部屋の環境を測定すると小音量時に迫力がなくなる傾向を抑制する。

■HDMI端子は数を増やして高音質化も実現

HDMI端子は、9入力3出力と入出力数を増加。またHDMI周辺回路のデバイスも一新し、低位相ノイズ型水晶発振器や高音質部品などを装備した。さらに基板も6層から4層にするなど、配線を簡素化することで高音質化を図った。

HDMIの機能面では、InstaPortやInsta Preview機能に対応しているほか、メインルームと異なる映像をセカンドルームに配信できるセカンドゾーンHDMIにも対応している。これらの機能はオフにすることができ、これらの機能による音質劣化を最小限に抑えることができる。HDMI関連ではそのほか、HDMIからの4Kアップスケーリング出力や4Kパススルーにも対応した。

■ネットワーク機能も充実

ネットワーク動画機能では、上述の通り、ベルリン・フィルのデジタルコンサートホール、YouTube、goo映画、日本経済新聞 電子版 映像ニュースなどの視聴に対応。

従来と同様、iOS/Android用アプリ「ES Remote」による操作にも対応。電源のON/OFFやボリューム調整、入力切替、音場切替などはもちろん、サーバー内の音楽ファイルの再生操作を高音質に行うモードも用意した。

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