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通期連結業績予想を上方修正

JVCケンウッド、2Q業績は従来予想を上回る − 3Dプロジェクターが伸長/ヘッドホン販売も好調を持続

公開日 2011/10/28 18:51 ファイル・ウェブ編集部
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(株)JVCケンウッドは、2011年度第2四半期の連結業績を発表。売上高は減収したものの、営業利益、経常利益および当期純利益が8月に発表した予想を大きく上回ったことから、併せて平成24年3月期の通期連結業績予想を上方修正した。

売上高は、前年同期比約187億円減の1,578億6千百万円。前年同期に比べて円高が進行した影響に加え、国内を中心に一部の事業で震災の影響が生じたこと、前期に実施した構造改革によりホーム&モバイルエレクトロニクス事業の一部で商品・地域の絞り込みを実施したこと、またエンタテインメント事業の物流受託子会社を4月1日付けで譲渡したことなどが減収要因になったとしている。一方、中核事業であるカーエレクトロニクス事業や、業務用システム事業では売上高が拡大した。

営業利益は、中核事業の収益と前期に実施した構造改革の効果が震災の影響を吸収したことなどから、1Qに続いて4事業セグメントで営業黒字となり、前年同期比で約16億円増となる69億3千3百万円となった。経常利益は、営業利益の増加と営業外収支の大幅改善により大きく拡大し、前年同期比で約43億円増の63億9千3百万円。2Qにおける四半期純利益は、経常利益の増加と特別損失の大幅改善により、前年同期比で約81億円の改善となる48億7千3百万円の黒字となった。

セグメント別では、ホーム&モバイルエレクトロニクス事業で、売上高が前年同期比で約145億円減の379億9千9百万円となったが、営業利益は1Qに続いて黒字転換し、同約13億円の改善となる5億9千8百万円の黒字となった。

ディスプレイ分野では、本年5月で自社開発・生産を終息しアセットライトなビジネスモデルへの転換を進めたこと、またホームオーディオ分野で前期に実施した一部の商品・地域の絞り込みや、生産の外部委託によりファブレス化を進めた構造改革の効果が現れ、両分野をあわせたホームAV分野が前年同期に比べて売上規模は縮小したものの、損益は大幅に改善した。

AVアクセサリー分野では、ヘッドホンの販売が好調で、前期に引き続き高い収益性を持続。プロジェクター分野でも、3D対応モデルなど高付加価値商品の販売が伸長し、営業黒字化した。

また、本年8月に発表した業績予想から、営業利益が9億3千3百万円、経常利益が28億9千3百万円、四半期純利益が32億7千3百万円上回ったことから、平成24年3月期の通期連結業績予想値を4月に発表した内容から修正。営業利益を140億円、経常利益を100億円、当期純利益を65億円に上方修正した。

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