TDKのワイヤレス充電技術がヘッドホンに

<CEATEC>太陽誘電/TDKが光ディスクの多層・大容量化技術を参考展示

ファイル・ウェブ編集部
2011年10月04日
CEATEC JAPANの会場に出展する太陽誘電、TDKからは次世代技術の参考展示として、光ディスクの多層化・大容量化の取り組みが紹介されていた。

太陽誘電は25GB薄型光ディスクを80枚使い、カートリッジに収納することで計2TBの記録媒体を実現する大容量化技術を提案。1枚ごとのディスクは基板を薄くすることで、カートリッジに多くのディスクを装填できるようにしている。代わりに1枚のディスクの剛性が小さくなるため、高速回転で反りの影響をキャンセルするアプローチがとられている。記録膜の設計には高速対応も図られた。薄いディスクの作成にはハンドリングが困難となるため、高度なプロセス技術が用いられているという。記録には青色レーザーを用いる。

太陽誘電が展示した多層光ディスク

薄型の光ディスク


高速回転で反りの影響をキャンセルする仕組みを採用した

複数枚ディスクカートリッジを使用して大容量化を図る
今後はカートリッジのフォーマットを策定して、2〜3年を目処に実用化を目指していく。

また、光ディスク単体で4層128GB、8層256GBを実現したディスクを、それぞれ20枚使ってカートリッジに収納し、2TB/5.1TBの大容量ストレージを実現する技術の参考展示も紹介されている。ディスク自体は記録層を多層化することにより大容量化。多層ディスクでは反射や透過、吸収のバランスが取れた最適化設計が必要になるため、今回の技術には層の数、最適記録パワーなどを考慮したメディア構成に、最適な光学設計と熱設計を適用しているという。


TDKではグルーブレスの16層512GB記録型光ディスクのサンプルを展示している。トラックサーボ用に1層だけ独立したグルーブ付きのガイド層を設けたほか、16層の記録層にはグルーブ層をなくし、512GBの記憶容量を実現。記録層からグルーブをなくすことで、超多層化記録型光ディスクのコストダウンが可能になるというメリットがあるという。同社では2種類の記録層で実用特性を実現したと説明しており、DVD光学系/BD光学系向けの技術として訴求している。

TDKが展示したグルーブレス16層512GB大容量光ディスクのサンプル

ディスクの記録層に関する説明

他にもTDKのブースには磁場共鳴方式のワイヤレス充電技術を応用して、ヘッドホンスタンドに置いておくだけで、ワイヤレス充電が行えるヘッドホンの試作機も出展された。

磁場共鳴方式のワイヤレス充電システムを応用したヘッドホンの試作機

リチウムポリマー充電池を搭載


スタンド側に給電コイル、ヘッドホン側に受電コイルを設けてワイヤレス充電を可能にした

充電中はイルミネーションが点灯する
同社の展示説明員によれば磁場共鳴方式は、電磁誘導方式と比較して、ワイヤレス充電が可能なコイル間距離が広くとれるほか、位置ずれにも強いという特長を備えているという。今後は市場の要望をみながらBtoBでの製品化を検討していく考えであるという。

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