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4mm薄でかんたんに施工可能

住友3M、吸音効果を備えた内装材“ダイノック 吸音マグネットシート”を発売

公開日 2011/05/27 17:36 ファイル・ウェブ編集部
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住友スリーエム(株)は、塩ビ化粧フィルム“ダイノック”シリーズの新モデルとして、吸音機能を備え、反響音や残響音を抑える“ダイノック 吸音マグネットシート”の販売を本日から開始。プレス向けの説明会を開催した。

“ダイノック 吸音マグネットシート”の概要

製品サイズは900mm×600mm×厚さ4mmで、設計施工価格は12,900円(1枚)。推奨下地はスチール等の金属下地で、主にオフィスや医療施設、ホテルの宴会場などでの利用を見込む。なお、マグネットを備えない、ボード工法に対応した製品も今年4月に発売済。

デザインは5種類の色柄を標準品として持っているが、特注品対応として従来のダイノックフィルムも使用でき、約500種類から選択できる。

新製品は3層構造になっており、表面は特殊加工を施した塩化ビニール樹脂フィルムで、基剤には特殊な軟質発泡剤、裏面にマグネットシートが使われている。すべてあわせても4mm程度と薄型ながら優れた吸音特性を備えている。

吸音性能では、特に人間の聴覚がもっとも敏感に反応する、3〜5kHzの周波数帯域に効果を発揮する。5kgHz帯では90%の吸音率を達成し、これは天井などでよく使われる、厚さ9mmの岩綿吸音板と比べ2倍の吸音率となっている。

3〜5kHzの音を効果的に吸音する

本製品を使った場合の残響時間の低減効果

本日の発表会には、同社コンストラクションマーケット事業部 事業部長の谷岡哲氏、同事業部 戦略推進部 部長の青柳康博氏らが出席した。

コンストラクションマーケット事業部 事業部長の谷岡哲氏

同事業部 戦略推進部 部長の青柳康博氏

谷岡氏はコンストラクションマーケット事業部が約40年の歴史があることを説明し、昨年から新製品を多数投入していることを強調。新製品についても「その実力を体験してみて欲しい」と出来映えに自信を見せた。

青柳氏はグローバルの3Mグループの概要や、3Mジャパングループの歴史からひもとき、2010年に50周年を迎えた歴史ある企業であることを説明。ダイノックシリーズについては「約40年以上の歴史がある製品。0.2mmのフィルムを貼るかんたんな施行だけで、様々な意匠を実現できる」とその魅力をアピールし、今回の吸音マグネットシートにも、ダイノックシリーズの高いデザイン性が活かされていると説明した。

プレス向けに吸音性能を体感できるデモも行われた

“ダイノック 吸音マグネットシート”を使った部屋も公開された

なお青柳氏は、同社が独自に調査した、新製品の想定用途も説明。当面同社が力を入れるのは「会議室・パーティション」「店舗」への提案で、これには既存の販路を活用する。

なお同社では、秋に薄さ3mmで、不燃認定を取得した粘着材付きの吸音フィルムも発売予定。下地にとらわれずに簡易施行できる点が特徴となる。この新製品の投入にあわせ、今後はオフィスや商業施設だけでなく、「オーディオルーム」「一般住宅」「音響ホール」など住宅への展開も視野に入れているという。

【問い合わせ先】
住友スリーエム
カスタマーコールセンター
TEL/0570-012-123

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