テレビとケータイのシームレス視聴が可能に

三菱、“REAL”最新機が対応した新VODサービス「GIGA.TV」の詳細を説明

ファイル・ウェブ編集部
2011年04月25日
本日、三菱電機は新BDレコーダー「DVR-BZ250/350/450」の記者発表会を開催(関連ニュース)。会場では、今春発売の三菱製液晶テレビ“REAL”の最新モデルが対応するVODサービス「GIGA.TV」に関する詳細が紹介された。

GIGA.TVは、(株)フェイス・ワンダーワークスが4月18日より開始したVODサービス。携帯電話とテレビの双方から映像コンテンツの購入および試聴が行える。5月10日発売の三菱製液晶テレビ“REAL”のエントリーモデル「ML10/LB10」シリーズ(関連ニュース)での対応が業界初となる。三菱の荒木茂氏は「新たなトレンドへの対応が必要と考えた」と、同機能を採用した理由を説明した。


三菱液晶テレビ“REAL”「LCD-32ML10」で表示するGIGA.TVサービス画面
同サービスについてフェイス・ワンダーワークス 上席執行役員 今本旭氏は、「従来のVODとの違いは、携帯電話とテレビをよりシームレスにした点」とコメント。「本サービスのポイントは3つある」とし、まず決済方法でキャリア課金に対応した点を挙げた。「従来のVODサービスの伸び悩みの理由の1つに決済方法があると考えている。例えばユーザーの中では、クレジットカード番号の登録段階で不安を感じ、購入をやめてしまうような場合もあると聞いている。今回携帯電話のキャリア課金に対応させることで、ユーザーがより安心してコンテンツを購入できるシステムを構築した」と説明。なおそのほかの決済方法は、クレジットカードおよびWebMoneyに対応している。


今本旭氏

携帯のキャリア課金に対応。テレビと携帯でコンテンツの購入・視聴が可能。ユーザーにあわせた3つの料金システムを用意。
2点目のポイントは「いつでもどこでも映像にアクセスできる点」。同社の独自認証システムを採用したことで、携帯電話とテレビの双方でコンテンツ購入・視聴が可能となったことをアピール。購入したコンテンツを外出中に携帯電話で視聴し、帰宅したら続きをテレビで再生するといった使い方が可能となる。


GIGA.TVサービスの利用イメージ。外出中に観ていたコンテンツの続きを、帰宅後に自宅のテレビで視聴できる
具体的には、「GIGA.TVケータイサイト」から、携帯電話1機につき1つのユーザーIDを設定する仕組み。購入したコンテンツの情報は管理サーバーに保存され、購入コンテンツをテレビで視聴する際は、携帯の赤外線通信機能を使ってテレビ側を携帯と同じIDで認証させる仕組みとなっている。なお、コンテンツ購入はユーザーIDにひもづけるかたちで行われるため、本機能に対応するテレビであれば、どの機器でも携帯の赤外線通信を使用してコンテンツを再生することができる。なお、同一IDでの再生を同時に複数のテレビで行うことはできない。またセキュリティの観点から、赤外線通信での認証キーは、おおむね5分程度で認証落ちする仕組みとなっている。


購入したいコンテンツをテレビで探し、画面のQRコードを読み込んで携帯電話から購入することも可能
赤外線通信方式を採用したのは、「もともと三菱製テレビに赤外線機能が搭載されているため、開発がスムーズだった。またコンテンツ購入機器がテレビの前にあるのを前提にすることで、コンテンツ提供側の安心も確保したいと考えた」(同社説明員)ことが理由だという。また、今後DLNAやBluetooth対応機器との連携についても視野に、よりシームレスなシステムに発展させることも、コンテンツ保護を視野に入れながら検討しているとのことだ。


購入したコンテンツは、「携帯で再生開始」または「TVへGO」を選択することができる。
また、現在約400本を揃える配信コンテンツのうち、約100本は解像度1,920×1,080のフルHD動画を用意。フルHD動画はSD画質のものと両方用意しており、再生する際に「高画質」「低画質」を選択できるシステムとなっている。また、配信作品は現在用意している『花より男子』『リアル鬼ごっこ』などのほか、自社プロデュースのオリジナルコンテンツをメインに展開する予定とのことだ。今本氏は、「今まで別々の世界にあった携帯電話とテレビが融合し、新しいサービスを展開できるようになった」とコメントした。


フルHD画質に対応するコンテンツは、「高画質(フルHD)」「低画質(SD)」の2種類から選択する

配信作品は、映画やドラマのほか、同社のオリジナルコンテンツをメインに展開予定
最後に今本氏は3点目のポイントとして、「ライトユーザーからヘビーユーザーまで幅広いニーズをカバーする料金体系と安心低価格」をアピール。月額料金無料の「無料会員コース」のほか、月額525円(税込)で600ポイント、月額1,050円(税込)で1,200ポイントの各ポイントを使ってコンテンツを購入できる「月額会員コース:GIGAレンタル」、月額1,980円(税込)でコンテンツが見放題となる「月額見放題コース:GIGA.チョイス」の3つを用意している。コンテンツは1本50円〜の販売となる。

なお、現在の対応端末はドコモのフィーチャーフォンのみとなっているが、同社製スマートフォンへの展開も考えており、2011年秋のサービス開始を目指すという。加えて「今後は他キャリアの携帯電話やAndroid搭載端末への対応も積極的に視野に入れている」と説明。同社説明員によれば、auやソフトバンクの端末への対応時期は早ければ年内を見込んでいるとし、その他Android搭載機器などへの展開については「技術的には問題ないが、ユーザーにどういった使い方の訴求を行うかといった点を検討している段階だ」という。

フェイス・ワンダーワークスは、世界で最初に携帯電話用の「着信メロディ」を作った会社。1999年よりimode公式サイトの運営を手がけており、現在は着メロ・着うたなどのサービスを展開する「GIGAエンタメロディ」を基軸として総会員数約300万人を保有している。また、近年は映像コンテンツのプロデュースも手がけており、中島哲也監督の『告白』『パコと魔法の絵本』などの映画作品にも携わっている。


フェイス・グループは世界で初めて「着メロ」を作った会社
今本氏は「マルチコンテンツ展開」として、今後同社がコミック・雑誌などを扱う電子書籍分野への展開を考えていると述べ、「GIGA.TVを『売り場』と考え、他社へプラットフォームを開放し、コンテンツを拡充させることを構想している」ことも明らかにした。

加えて同氏は「そのほかに三菱製のカーナビや録画機などにもサービスを拡大していければ」とし、「三菱電機さんとは、着メロビジネスで提携したときから続く関係。同社は使いやすさを基軸に常に業界をリードしていく製品を打ち出してきた。今回GIGA.TVが同社製品に採用されることで、共に新しい扉を開けたことを大変光栄に思っている」と述べた。

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