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音声は48kbpsのHE-AAC

ソニー、クラウド型音楽配信サービス「“キュリオシティ”ミュージックアンリミテッド」をイギリスなどで開始

2010/12/22 ファイル・ウェブ編集部
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ソニーは、音楽配信サービス「Music Unlimited powered by Qriocity(“キュリオシティ”ミュージックアンリミテッド)」を、イギリスとアイルランドで、現地時間の12月21日に開始した。

同社は、音楽配信サービスを年内にヨーロッパで開始する方針を今年9月のIFAで明らかにしていた(関連ニュース)が、宣言通り年内にスタートを切った格好だ。

Music Unlimited powered by Qriocityの画面表示例(9月のIFAで展示されていたもの)

ジャケットアートなどももちろん表示できる(9月のIFAで展示されていたもの)

Music Unlimited powered by Qriocityには、ソニー・ミュージックはもちろん、ユニバーサルミュージック、EMIミュージック、ワーナーミュージックなどのレーベルが参加。さらにインディペンデントレーベルなども多数参加しており、サービス開始時点での楽曲数は約600万曲となっている。なおサービス開始にあたってソニーは、デジタル音楽配信サービスでの仲介業務などを行っているOmnifone社と業務提携した。

同配信サービスに対応するのは、2010年モデルのネットワーク対応液晶テレビ“BRAVIA"、BDプレーヤー、BDシアターシステム、PS3、Windows PC。今後、Android端末など、ソニーのポータブル機器にも順次拡大していくという。

クラウド型の音楽配信サービスで、音楽データはすべて同サービスのサーバーからストリーミング配信される。音楽データを機器にダウンロードし、保存することはできない。

料金プランは月額3.99英ポンド(英国)/3.99ユーロ(アイルランド)の「ベーシック」と、月額9.99英ポンド(英国)/9.99ユーロ(アイルランド)の「プレミアム」の2種類を用意する。

楽曲データは48kbpsのHE-AAC(Ver1.9)でエンコードされている。これはベーシックプランもプレミアムプランも変わらない。

ベーシックプランでは、クラウド上の楽曲ライブラリーから、ジャンル別、年代別、ムード別のカテゴリーごとに、同社独自の12音解析技術をベースにした「SensMe」機能により、ユーザーごとにカスタマイズした音楽チャンネルを楽しめる。好みの楽曲を選んで、オンデマンドで聴くことはできず、あくまでカスタマイズされたインターネットラジオが楽しめるというようなイメージだ。

なお、ユーザーが楽曲の「好き/嫌い」を選択することで、同サービスがユーザーの嗜好を学習。より精度の高い自動チャンネル編成が行われるようになるという。

一方のプレミアムプランでは、好みの楽曲をオンデマンドですべて聴いたり、気に入った楽曲を集めたプレイリストを作成したりすることが可能。さらに、多数の音楽ジャンルのトップ100を集めた、最新ヒットチャンネルへのアクセスもできるという。

プレミアムプランでは、30日間の無償トライアルも体験できる。無償トライアルの期間終了後には、自動で課金がスタートする仕組みだ。

なお、iTunesなどのメディアプレーヤーで管理している楽曲のライブラリーデータやプレイリストを、Music Unlimited powered by Qriocityに同期させることが可能。メディアプレーヤーのライブラリの楽曲データが、Qriocityの音楽データベースに存在すれば、音楽データベースの楽曲を、Qriocityサービスを通して聴くことができる。

Music Unlimited powered by Qriocityは、2011年中にはアメリカ、カナダ、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オーストラリア、ニュージーランドへも順次拡大していく予定となっている。

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