2009年度は減収増益

パナソニック、新中期経営計画を発表 − 12年度までに7割を3Dテレビ化

ファイル・ウェブ編集部
2010年05月07日
パナソニック(株)は、2009年度通期の連結業績と、2010〜2012年度の新中期経営計画を発表した。

■2009年度通期の連結業績

2009年度より連結対象となった三洋電機(株)を含む売上げは7兆4,180億円と、前年比4%の微減だったが、本業の儲けを示す営業利益は1,905億円と、前年の729億円から約2.6倍に増えた。これは材料日の合理化や固定費削減が寄与したという。営業利益率は2.6%だった。

デジタルAVCネットワーク部門の売上高は3兆4,095億円で、前年比9%減。ただし合理努力により、営業利益は前年の32億円から873億円と大幅に改善した。

デジタルAVCネットワーク部門のうち、テレビの売上高は1兆57億円で、前年比1%増。プラズマテレビは5,481億円と前年比5%ダウンになったが、液晶テレビが3,834億円と13%増となって補った。BDレコーダー/プレーヤーの売上げは1,030億円で、前年比40%増を記録。DVDからBDへ売上げがシフトしている構図が鮮明となった。

一方でビデオ/ムービー機器は618億円と前年比18%減、音響機器も758億円と同20%減となり、低調に推移した。

2010年度の連結業績見通しは、売上高が8兆8,000億円と2009年度比19%増と予測。また営業利益についても2,500億円と、31%増を見込んでいる。またデジタルAVCネットワーク部門についても、2010年度は3兆4,500億円の売上げを見込み、営業利益は2009年度比43%増となる1,250億円と予測しており、大幅な利益増を計画している。

■新中期計画「Green Transformation 2012」

また同社社長の大坪文雄氏は、2010年度から2012年度までの新中期計画「Green Transformation 2012」を発表。3年間を、パナソニックグループ全体で環境貢献と事業成長の一体化を図りながら、「成長へのパラダイム転換」と「環境革新企業の基盤づくり」に取り組む期間と位置づけ、2012年度の売上高10兆円、営業利益率5%以上、ROE 10%以上を経営目標に掲げた。

新中期経営計画におけるAV機器関連の施策では、薄型テレビやデジタルカメラなどネットワークAV事業の売上高目標を2兆1,500億円に据えている。

薄型テレビではコスト力と商品・マーケティング力を強化することで収益事業へ育てるとし、生産台数を、2009年度実績の1,580万台から2012年度に3,000万台へ増やす計画。そのうち新興国で1,100万台を見込んでいる。さらに3D機能やLEDバックライト搭載を進め、プラズマテレビでは「『3D=Panasonic』を確立し、2012年度に3Dテレビの構成比を70%に引き上げる」としている。

同時にコスト削減も進め、セット・モジュール工程のアジアシフト、部品点数の半減、OEM/ODMの積極的な活用などによってコスト力を強化する計画もあわせて発表している。

デジタルカメラ事業については、レンズ・光学式手振れ補正などのブラックボックス技術をさらに進化させ、「超・薄型」「超・軽量」「超・高画質」を実現すると表明。LUMIXを年間2,000万台に増やすことで業界トップ3入りを目標にするとともに、一眼カメラ事業においても、世界最小・軽量を実現するほか、専任マーケティング担当者をグローバルに配置し、シェア10%以上を目指す、としている。

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