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営業利益率6%を目指す

ヤマハ、2012年度までの新中期経営計画を策定 − 楽器・音楽・音響に経営資源集中

公開日 2010/04/06 19:07 ファイル・ウェブ編集部
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ヤマハ(株)は、2010年度から2012年度までの3年間を対象とした新中期経営計画「Yamaha Management Plan 125」(YMP 125)を策定した。

2013年3月までの3年間を「成長基盤構築フェーズ」と位置づけ、「楽器・音楽・音響」領域に経営資源を集中させる。2012年度の連結売上高は4,270億円(3年間の実質成長率115%)、営業利益250億円(売上高営業利益率6%)、ROEは7%を目指す。

「YMP 125」の主な内容は以下のとおり。

中国、新興市場の成長加速化
中国をはじめとする新興国では5年後の売上型1,000億円を目標に経営資源を投入し、成長を加速させる。

先進国市場における商品戦略によるマーケットシェア拡大
景気の回復が遅い先進国では市場規模の大きな商品カテゴリーに集中し、「こだわり志向」と「低価格志向」に対応した新商品を投入し、マーケットシェアの拡大を図る。AV機器事業では462億円(2009年度予想)から117%増となる540億円(2012年度目標)の売上高を目指す。

需要動向に合わせた最適生産体制の構築
主力生産拠点である日本・中国・インドネシア(AV機器はマレーシアを含む)の役割・機能を明確にした上で、製造力を更に強化する。

「コト事業」でのビジネスモデル構築
従来のヤマハ音楽教室や英語教室以外の分野へも進出して、新しいビジネスモデルを構築する。

「音」領域での新規ビジネス創出
半導体事業では、音源と画像で独創的なデバイスを開発して、他社との差別化を図ると共に新たな供給先として中国市場の開拓を進める。

また既存の防音を含む音場制御事業をサウンドネットワーク事業に包括して、スピーチプライバシーシステム、調音パネル、超薄型軽量フレキシブルスピーカーなど新しい「音」領域の技術を「音環境」「音空間」のビジネスとして事業化する。「音」領域での新規事業創出は、18億円(2009年度予想)から278%増の50億円(2012年度目標)の売上高を目指す。

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