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商品化は今秋以降を計画

三菱化学メディア、6倍速対応の片面1層「BD-R LTH TYPE」を開発・生産

公開日 2009/05/21 17:51 Phile-web編集部
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三菱化学メディア(株)は、記録層に有機色素を使った追記型の片面1層・6倍速対応BD-R LTH TYPEを開発し、今夏からの生産・出荷に向けた準備をスタートした。


写真左より、三菱化学メディアが開発したCD-R(青)、DVD-R(ピンク)、BD-R(黄)の色素材料
今回同社は既発売の2倍速BD-R LTH TYPEの記録層に使われているアゾ色素を6倍速用に改良し、記録感度とサーボ特性を向上させて6倍速BD-R LTH TYPEを開発した。本年4月末には正式にテストセンターによる規格認定も受けている。

6倍速のディスクについては、耐光性・再生耐久性のそれぞれで追記型DVDと同等以上の信頼性を確保し、安全して記録・繰り返し再生ができるという。有機色素については、同社のCD-R、DVD±R開発によって培われたノウハウを活かし、信頼性の高い素材が用いられている。

また生産設備についてもCD-R、DVD±Rの設備から転用が可能であることから、今後の急速なBDディスクの需要増加に対しても、積極的な増産とコスト削減による価格メリットが見込まれると同社では予測している。さらに生産設備資源の有効活用に加え。記録層の成膜に有機色素をスピンコーティング法で塗布することで、製造工程における原材料のリサイクル率を高め、資源の有効活用が図れるメリットも生まれてくる。

同社では三菱化学グループの技術力を背景に、キズやほこり、指紋などの汚れにも強く、拭き取りやすい、高信頼のハードコートと100分の1ミクロンオーダーでの表面平滑性を実現したカバー層を採用している。またDVD比で57%も狭いトラックピッチを形成する、高精細マスタリング技術により、高信頼のディスク製造を実現している。

【問い合わせ先】
三菱化学メディア(株)カスタマーサービス室
TEL/0120-34-4160

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