アップル、動画/画像管理等の統合ソフト「iLife '09」を発売

アップルは、動画編集や写真管理の総合ソフト「iLife」の最新版「iLife '09」を発表した。価格は8,800円で、直販サイトのApple Storeやアップル直営店およびアップル製品取扱販売店を通じて今月中に販売を開始する。

対応OSはMac OS Xバージョン10.5.6以降、Intelプロセッサ、PowerPC G5または867 MHz以上のPowerPC G4、512MBのRAM (1GB推奨)、QuickTime 7.5.5以降。なお、同製品は今後新規購入されるすべてのMacにバンドルされているほか、1月7日以降に正規のMacシステムを購入したユーザーには、発送手数料のみの980円にてUp-To-Dateアップグレードパッケージが提供される。

本製品は、動画編集ソフト「iMovie」や画像管理ソフト「iPhoto」など複数のアプリケーションで構成される統合型ソフト。「iMovie」と「iPhoto」に加え、音楽編集ソフト「GarageBand」が前モデルからメジャーアップデートされた。

「iMovie」では、手ぶれ補正の強化やドラッグ・アンド・ドロップでの編集作業の高度化を実現。ドラッグ・アンド・ドロップで「ピクチャ・イン・ピクチャ」や「グリーンスクリーン」といった新しい編集オプションが利用できる。また、「詳細編集」機能では、拡大されたフィルムストリップを流し見することができ、クリップの微調整が容易になっている。

「iPhoto」のアップグレードでは、写真の閲覧と検索のインターフェースをこれまで以上に簡易にした点が特徴。自動的に写真をスキャンして人物の顔を検知できるようになったため、ユーザが任意の顔に名前を割り当ててその顔で写真を検索するといった使い方が可能になった。また、GPS機能付きカメラなどで撮影された写真は、撮影場所によって検索も可能だ。

「GarageBand」では、初心者に向けたギターとピアノの基本レッスンを収録。楽器と楽譜を同期させたHDビデオで演奏方法を学ぶことができる。また、米国とカナダではノラ・ジョーンズやベン・フォールズらのアーティストによるオプションレッスンも用意される。

そのほか、ウェブサイト作成ツール「iWeb」、およびDVD作成ソフト「iDVD」も同梱。「iWeb」では、RSSフィードなどの新しいiWebウィジェットを加えるなど、それぞれアップデートを行っている。