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<CES2008:サムスン>31V型有機ELが登場/「世界で一番大きい」4X液晶テレビも

2008/01/09
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サムスンはセントラルホールに広大なブースを構え、同社製品をアピールしている。特に注力しているのは薄型テレビ。液晶、プラズマに加え、リアプロジェクションテレビやバックライトにLEDを使用した製品など、さまざまな方式の薄型テレビがズラリと展示されている様は圧巻だ。

■サムスンの31V型有機ELテレビが初披露


14V型と31V型の有機ELを数台ずつ展示

360度回転する展示方法で薄さをアピールした

14V型有機ELも並列展示されていた
同社ブースでは、プレスカンファレンスで紹介された有機ELディスプレイも展示されている。昨年、2010年までの量産を発表していた14V型に加え、31V型の試作機も展示している。いずれもサムスンSDIが開発したアクティブマトリックス駆動方式のパネルを搭載。31V型は本国では発表されていたものの、展示会で公開されるのは今回が初めて。

説明員によると、31V型/14V型ともに、解像度は1,920×1,080を確保している。14V型はパネル下部のスタンド内に、31V型はパネル背面に、それぞれテレビチューナーを内蔵しているという。両機とも試作機であるため製品化の時期や価格は未定。ただし、前述のように14V型は2010年までに量産するとのことなので、同じ頃に実際の商品として販売が開始されるものと考えられる。

31V型のコントラスト比は100万対1、厚さ約20mm。実際の画面を見ると、正面から見た際は鮮明な映像だが、横方向から画面を見ると液晶並みにコントラスト比が低下する。自発光方式のわりに視野角がそれほど高くないという印象を受けた。

いずれにしても話題の機器であることには違いなく、展示スペースの前には常に黒山の人だかりができていた。31V型の有機ELはゆっくりと360度回転させながら展示されており、その薄さや画質の高さをアピールしていた。

■世界で一番大きい ー「4X」液晶テレビも出展

また、「世界で一番大きい」(同社)と謳った82V型の“ウルトラHD”液晶テレビも参考出品。本機の解像度は3,840×2,160で、縦・横の画素数はフルHD(1,920×1,080)のそれぞれ2倍。総画素数は“4倍”となり、4X解像度の映像以外はアップスケールして表示することが可能だという。縦・横の画素数が整数倍のため、高品位なアップスケーリングが期待できる。

「世界で一番大きい」82V型4X液晶

ソニーが今回参考出品した82V型4K2K液晶テレビ(関連ニュース)の4,096×2,400画素には及ばないが、4K2Kはそもそもデジタルシネマ用の規格。現状のデジタル放送やHDパッケージソフトを視聴する場合には、本機の「4X」解像度の方が理にかなっていると言える。なお、本機も試作機であり、商品化の時期や価格は未定となっている。

(Phile-web編集部・小澤)

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