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東芝、Cell/B.E.の技術を用いたメディアストリーミングプロセッサを開発

公開日 2007/09/20 17:31
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(株)東芝は、“Cell Broadband Engine”(Cell/B.E.)の技術を用いた新型メディアストリーミングプロセッサ「SpursEngine」の開発に成功したことを発表した。

SpursEngineは、Cell/B.E.のマルチコア技術と、同社の映像処理技術を融合させたコプロセッサ。プロセッサコアであるSPE (Synergistic Processor Element)4個と、MPEG-2、H.264方式のエンコード・デコード専用回路(ハードウェアエンジン)を組み合わせることにより、効率的な映像処理を実現。Cell/B.E.よりも回路設計が小規模なため、消費電力が少ないことも特長だ。今回開発されたサンプルは、処理速度1.5GHz(クロック周波数)、消費電力は10W台だという。

同社は「新戦略製品『SpursEngine』として本格的な営業活動を開始し、量産仕様に対応した開発を完了次第、自社向けをはじめ幅広くデジタル民生機器向けに販売する」とコメントしている。

なお同社は、CEATEC JAPAN 2007にて、本プロセッサの試作サンプルを使用した映像デモを実施。SpursEngineを搭載したノートPCとカメラを用いて、人物の顔の向きや表情の3次元実写映像に合わせて髪型・化粧の高質感CGを合成する3Dシミュレーションシステムを展示するという。

(Phile-web編集部)

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