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動画も静止画も綺麗に撮れる「ハイブリッドカメラ」目指す − “Xacti”発表会詳報

2007/08/30
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別項でお伝えしたとおり、三洋電機(株)は、本日フルHD記録に対応した“Xacti”の新モデルを発表した。本項では発表会の模様についてお伝えする。

発表会では、同社DIカンパニー長の久保盛弘氏が本製品のコンセプトについて説明した。


三洋電機 久保盛弘氏
久保氏は近年のデジタルムービー市場においてメディアシフトが起こっていることを指摘。なかでもシリコンメディアを使用したモデルの売れ行きが高いことを挙げ、「小型で軽量、低消費電力であり、衝撃に強く低騒音であるなど多くのメリットを持つシリコンメディアはムービーカメラに最適。コストが高い点は今後の課題だが、2010年頃までには、ハイビジョン画質で1時間記録が可能なメディアが1,000円程度になるだろうと考えている」と語り、同社が記録メディアにSDカードを採用している理由を説明した。

さらに、デジタルムービー市場でHD化が急速に進んでいることや、HD対応薄型テレビの普及率が上がっていることに言及。どちらも2010年にはHD対応モデルが市場のほとんどを占めるだろうと予測した。「2003年に『C1』を発売して以来、Xactiは記録画素数の向上やムービー機能の強化に努めてきた。今回フルHDモデルを投入することで、Xactiのラインナップは更に充実した。エルゴノミクススタイルを採用し、手になじみ使いやすいボディを実現したほか、ムービーと写真両方をスムーズに撮影できる。さらに、筐体が小さく軽いので、携帯性にも優れている。Xactiを使って、日々の感動を未来に残してほしい」(久保氏)

デジタルムービー市場のHD化を指摘

薄型テレビもHD対応製品が普及していると説明した

“Xacti”の現在までのあゆみ

同社は今後「ハイブリッドカメラ」をコンセプトに、動画/静止画ともに高画質記録が可能なデジタルムービーカメラの開発を目指す。また、今年9月までの同社製デジタルムービーの売り上げは累計100万台を超える見込みで、2010年までに販売台数を150万台まで伸ばすことを目標としているという。

以下、発表会で行われた質疑応答の主な内容を掲載する。

Q.今回発表したモデルは撮像素子として新たにCMOSを採用したが、その理由はなにか?
A.1080iで400万画素以上の映像を撮りたいと考えたとき、CCDだと消費電力が高すぎると考えたためだ。

Q.ムービー機能を使用中に顔検出機能を使用することはできるのか。
A.顔検出機能は静止画撮影時のみの対応だ。

Q.今後記録媒体にBDなどを使用したデジタルムービーを開発する予定はあるのか。
A.当社はシリコンメディアを高く評価しているため、BDなどへの対応は考えていない。

(Phile-web編集部)

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