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松下電器、シーン自動認識機能「おまかせiA」搭載の新“LUMIX”3機種

公開日 2007/07/24 16:40
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松下電器産業(株)パナソニックマーケティング本部は、デジタルカメラ“LUMIX”コンパクトモデルの新製品6モデルを8月25日に発売する。価格はすべてオープン。

発売するのは、コンパクトデジカメ「DMC-FX33」(予想実売価格43,000円前後)と「DMC-FX55」(予想実売価格45,000円前後)、高倍率ズームモデル「DMC-FZ18」(予想実売価格55,000円前後)の3機種。

DMC-TX33

DMC-TX55

DMC-FZ18

3機種に共通となる最大の特徴は、「おまかせiAモード」を搭載したこと。iAは「インテリジェント オート」の略称で、被写体の顔の有無、距離など様々な情報から、「人物」「マクロ」「風景」「夜景」「夜景&人物」および「標準(動き認識)」の各モードを自動的に選択し、ピントや露出、フラッシュなど、自動的に各種設定を切り替えるというもの。以前から搭載している「トリプルブレ補正」のほか、新開発の顔認識機能、クイックAF機能、自動シーン判別機能の4つの技術により構成される。なお、顔認識は最大15個の顔を同時に認識が可能。

おまかせiAは4つの機能により構成される

顔認識だけでなく、5つのシーンを自動判別する

被写体に近づくと、自動的にマクロモードに切り替わる。左上のアイコンに注目

さらに3機種は、写真にタイトルを入力する機能を装備。赤ちゃん・ペットモードでも、名前を登録することができるようになった。さらに、画像に入力したタイトルや文字情報を焼き込むこともできる。

3機種とも画像処理LSIは「ヴィーナスエンジンIII」で、画像処理のほか、手ブレ補正や動き認識などの処理も本LSIで行う。

●DMC-FX33/DMC-FX55

DMC-TX33の構造

“お嬢様カメラ”として高い人気を誇る「DMC-FX30」の後継機種。FX30で搭載していた広角28mmレンズは、2機種とも継承している。光学ズームは3.6倍で、撮像素子は新開発の810万画素CCD。

液晶モニターはFX33が2.5型、FX55が3.0型。本体サイズも異なり、FX33は、28mmレンズ搭載モデルとして世界最薄となる厚さ20mmを達成している。なお、FX55の厚さは22.8mm。

DMC-TX33の背面

DMC-TX55の背面

本体カラーは、FX33がプレシャスシルバー/カクテルピンク/コスモピンク/シェルホワイト/ショコラブラウンの5色、FX55がプレシャスシルバー、エクストラブラック、カクテルピンクの3色を揃える。

●DMC-FZ18

同社の高倍率ズームモデルとして、初めて広角28mm、光学18倍ズームレンズを搭載したモデル。マクロ機能では、1mの距離まで被写体に寄ることができる。撮像素子はFX33/FX55と同じく810万画素CCD。

DMC-FZ18の背面。新たにジョグスティックを装備した

DMC-FZ18の構造

DMC-FZ18のレンズ構成

前述の「おまかせiAモード」だけでなく、手動で選択するシーンモードも進化。使用頻度の高い「人物」「風景」「スポーツ」「夜景&人物」をモードダイヤルから直接選択ができるほか、各モード選択時に、絞りやシャッタースピードを任意に設定することが可能。

液晶モニターは2.5型で、オートパワーLCDを搭載。撮影時の周囲の明るさに合わせて、カメラが自動で液晶画面の輝度を調節することが可能となっている。

フルマニュアル操作も可能で、「マニュアルフォーカスモード」時には、拡大エリアの移動が可能なMFアシスト(画面拡大)機能を使って、三脚使用時にも簡単に手動でピント合わせを行うことができる。

操作部には、スムーズかつ簡単な操作・設定を可能にするジョイスティックを搭載。シャッタースピードや絞りの設定、マニュアルフォーカスなどの操作を行うことができるほか、長押しすることでクイック設定画面を表示し、よく使う機能をすばやく設定することが可能となっている。

●コンパクトデジカメ市場のシェア1位を達成

本日行われた記者発表会では、パナソニックマーケティング本部 商品企画グループチームリーダーの品田正弘氏が登壇。同氏はデジカメの出荷台数に触れ、「2006年度は990万台と、前年度比14%という高い伸びを示した。また、2007年の4〜6月期でも、前年度比で25%増と、引き続き拡大を続けている」とした。ユーザー分析では、「7割程度が買い換え・買い増し層。また、女性と団塊層がそれぞれ1/3程度となり、存在感を増している」と指摘。

このような状況のもと、同社ではターゲットマーケティングに力を入れ、今春に発表したFX30は“お嬢様カメラ”、TZ3は“奥様カメラ”と位置づけ、それぞれ想定したユーザー層に合致する機能を取り込むなどの工夫を行っている。これらのマーケティング戦略が奏効し、FX30はコンパクトデジカメでシェアNo.1となっているほか、TZ3も高倍率ズームモデルでシェア1位となるなど好調だという。その結果、「今年6月のコンパクトデジカメの国内金額シェアで同社が20%を獲得し、シェア1位となった」と報告した。

パナソニックマーケティング本部 商品企画グループチームリーダーの品田正弘氏

ターゲットマーケティングに注力する

6月にはシェア20%となり、国内1位となった

今回の新製品については、「我々がLUMIXを発売した当初から常に目指してきたのは、『失敗のない綺麗な写真をかんたんに撮影できる』というもの。新機能の『おまかせiA』で、その目標にさらに近づくことができた」とした。

さらに同氏は、VIERAやDIGAなど、同社のAV機器とLUMIXの親和性の高さも強調。VIERA/DIGAともに、現行モデル全機種にSDメモリーカードスロットが装備されており、VIERAでは大画面で映像を表示することができるほか、DIGAでは、HDDに取り込んだ楽曲をBGMに選択し、写真を表示することができるとアピールした。

CMには引き続き浜崎あゆみさんを起用。キャッチコピーは「おまかせスゴうす」

CM内で顔認識などおまかせiAの機能を紹介

【問い合わせ先】
お客様ご相談センター
TEL/0120-878-365

(Phile-web編集部)

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製品スペックやデータを見る
  • ブランドPANASONIC
  • 型番DMC-FX33
  • 発売日2007年8月25日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格43,000円前後)
【SPEC】●撮像素子:1/2.5型 総画素数832万画素CCD, 原色フィルター ●レンズ:f=4.6-16.4mm(35mm 判換算: 28-100mm)/ F2.8 - 5.6 ●ズーム:光学3.6倍、EX光学ズーム 最大5.7倍、デジタルズーム 最大4倍 ●液晶モニター:2.5型 20.7万画素 低温ポリシリコンTFT液晶 ●記録メディア:SDHCメモリーカード、SDメモリーカード、マルチメディアカード(静止画のみ対応) ●カラー:プレシャスシルバー、カクテルピンク、ショコラブラウン、コスモブルー、シェルホワイト ●外形寸法:94.9W×51.9H×22.0Dmm(突起部を除く) ●質量:約132g(本体)
  • ブランドPANASONIC
  • 型番DMC-FX55
  • 発売日2007年8月25日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格45,000円前後)
【SPEC】●撮像素子:1/2.5型 総画素数832万画素CCD, 原色フィルター ●レンズ:f=4.6-16.4mm(35mm 判換算: 28-100mm)/ F2.8 - 5.6 ●ズーム:光学3.6倍、EX光学ズーム 最大5.7倍、デジタルズーム 最大4倍 ●液晶モニター:3.0型 23.0万画素 低温ポリシリコンTFT液晶 ●記録メディア:SDHCメモリーカード、SDメモリーカード、マルチメディアカード(静止画のみ対応) ●カラー:プレシャスシルバー、カクテルピンク、エクストラブラック ●外形寸法:94.9W×57.1H×22.8Dmm(突起部を除く) ●質量:約143g(本体)
  • ブランドPANASONIC
  • 型番DMC-FZ18
  • 発売日2007年8月25日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格55,000円前後)
【SPEC】●撮像素子:1/2.5型 総画素数832万画素CCD, 原色フィルター ●レンズ:f=4.6-82.8mm (35mm判換算: 28mm〜504mm)/ F2.8〜4.2 ●ズーム:光学18倍、EX光学ズーム 最大28.7倍、デジタルズーム 最大4倍 ●液晶モニター:2.5型 20.7万画素 低温ポリシリコンTFT液晶 ●記録メディア:内蔵メモリー(約27MB)、SDHCメモリーカード、SDメモリーカード、マルチメディアカード(静止画のみ対応) ●カラー:シルバー、ブラック ●外形寸法:117.6W×75.3H×88.2Dmm(突起部を除く) ●質量:約360g(本体)