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最も期待するプロジェクター用表示デバイスは? −「今週の読者投票」結果発表(6/18〜6/24)

公開日 2007/06/25 17:37
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6月18日〜6月24日の読者投票:「最も期待するプロジェクター用表示デバイスは?」

今週のお題は、最も期待するプロジェクター用表示デバイスについて。読者の投票結果は以下のようになった。


「液晶」という答えが週の半ばから急激に票を伸ばし、1位にランクイン。64%と他を大きく引き離した。

液晶プロジェクターの特長は鮮明な色再現だ。これまではコントラストや黒の浮きが弱点とされていたが、エプソンが開発した表示デバイス「C2FINE」はノーマリーブラック方式を採用してこの問題を解決している。普及価格帯のフルHD機も登場しており、今後の躍進が期待される。

続いて「D-ILA」が18%、「SXRD」が11%。ビクターが開発する前者と、ソニーが開発する後者はほぼ同様の原理を採用しており「反射型液晶(LCOS)」デバイスというくくりに置くことができる。

そのしくみは、シリコン基板上に1画素につき1つの液晶パネルを設置。それに光を反射させ画素を形成する。光源ランプから発せられた光をダイクロイックミラー(特定の波長のみを透過させる鏡)に投射し、RGBを分割する。分割された光をRGBそれぞれに対応したD-ILAデバイスに反射させ、映像を投射する、というものだ。

D-ILAもSXRDも、元々ハイビジョン用の高解像度デバイスとして開発された。そのため大画面と高輝度・高精細を両立できる点が特長だ。ビクターの「DLA-HD1」、ソニー「VPL-VW100 」などフラグシップ機が登場している。 

「DLP」が最も少なく、5%という結果に。DLPプロジェクターは、48万〜数百万個の可動ミラーを敷き詰めたDMDチップに、光を反射させ投射するというもの。一般的な単板式の製品においては、回転するカラーホイールを透過させることで、R、G、Bの原色を投射する。

DLPの長所は、光の利用率がよく高いコントラストが得られること。ピクセル間の隙間が細く、滑らかなトーンも得やすい。しかしDMDが非常に精密かつコストのかかるデバイスであるため、フルHD化する場合、液晶より高額になりやすいのが課題とされている。また、単板式のDLPプロジェクターにおいては原理上カラーブレーキングをなくすことができないことも、今回最も票が少なかった理由のひとつになっているのではないかと考えられる。

(Phile-web編集部)

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